ヴィーガンのスーパースターを真似するべきか?
ヴィーガンのスーパースター
世界には、ヴィーガンであることを公表しているスーパースターと呼ぶべき人たちがたくさんいます。
そういった人達を見てみると、ヴィーガンってやっぱり身体に良いんだなと思いますよね。
私がいつも驚くのは、「自重トレーニングの帝王」と呼ばれるフランク・メドラノさんです。
自重というのは、いわゆる腕立て伏せのような、ウエイトを使わないで、自分の体重を利用して行うトレーニングのことです。
如何でしょうか?
彼は、1958年生まれですので、すでに還暦を過ぎているのですが、見事すぎる筋肉ですよね。
20代の頃はパーティとジャンクフード好き(笑)。細身でもお腹がブヨブヨと出て、カラダを動かすとすぐ疲れるし、筋肉なんて全然なかった。でもある時、このままでは何も成し遂げることなく人生が終わるかも、と愕然として、まずはカラダを作ろう、とジムに通い始めたんだ。
彼はこのようにインタビューに答えていますが、今の身体からは全く想像できませんね。
この身体を自重トレーニングで維持しているというのは驚異以外の何物でもありません。
自体重トレーニングの最大のメリットは汎用性の高さにある。何しろウェイトとなるのは自分の体重だけ。車に乗り込む、ロープクライミングをする、子どもとボール投げをする。こうした動作と同じこと。つまり、トレーニングによって日常生活の質そのものの向上にもつながるんだ。
彼はこのように、自重トレーニングについての感想を述べていますよ。
身体を鍛えたいけれど、ジムに行く時間がないからできない、というのが彼を見ていると言い訳でしかないことがよくわかると思います。
ジムに行けないなら、自宅で鍛えろということでしょうね。
アンチエイジングに重要な運動
また彼を見ていると、運動が与えるアンチエイジングの効果には驚きを感じますね。
還暦を過ぎているなんて言うことが、彼を見た瞬間にわかるでしょうか?
私にはわかりません。
きっと、アンチエイジングや美容を心がけている方は、フランク・メドラノさんのような状況を理想としているのではないでしょうか?
彼の昔を振り返った感想を覚えていますか?
彼も20代後半までは、ジャンクフードやパーティが好きだったということで、お腹もブヨブヨだったとか。
それが一念発起で、この身体ですから、運動を始めるのに遅すぎるということはないですよね。
そして運動を続ければ、還暦を過ぎても見事な身体を維持することができるわけです。
もちろんここまでストイックにやる必要もないとは思いますが、運動のアンチエイジングや健康への効果がしっかりと確認できて、モチベーションアップにもつながるのではないでしょうか?
徹底したヴィーガン
さらに、フランク・メドラノさんが注目されるのは、彼が徹底したヴィーガンであるということです。
この事実にも驚く方は多いでしょう。
こんな見事な身体をしているのだから、さぞかし肉をたくさん食べてタンパク質をしっかりと摂取しているのだろうな、と思ったら徹底したヴィーガンという事実。
ヴィーガンは、乳製品や卵なども取らない、徹底した菜食主義です。
また、毛皮やレザーで作られた製品も身につけたりしない、徹底した人もいるようです。
筋肉をつけるためには、肉を食べる必要があるということは、幻想でしかないのかもしれません。
ヴィーガンになるべきなのか?
それではアンチエイジングや美容、そして健康促進を実現させるためには、彼のようにヴィーガンになるべきなのでしょうか?
もちろんヴィーガンになりたい、という場合はそれを心がけることに異論はありませんし、どんどん進めるべきなのではないでしょうか?
すでにヴィーガンである、という方もそれが心地よい、好きだという場合は、それは素晴らしいことですので、続けていかれるのが良いでしょう。
しかし、無理やりにヴィーガンになる必要はないと思います。
彼のような見事な身体をしている方で、ヴィーガンでない方もいらっしゃいますし、個人の体質も関係してくると思います。
特に腸内環境については、個人差がかなりあります。
腸内環境における個人個人の遺伝子の違いも、研究などで指摘されている部分です。
どういうことかというと、人間の遺伝子は個人差がほとんどないと言われていて、90%以上は同じだと言われています。
わずか数%の違いで、私たち個人差が生まれているというわけです。
背が高い人、背が低い人、顔が丸い人、手が長い人など、そのような違いは数%の遺伝子の違いからきているということになります。
しかし、私たちの腸内にいる細菌にはいろんな種類が存在し、細菌も遺伝子を有しているのですが、個人個人でその腸内細菌の種類や数が違っていることから、腸内細菌の遺伝子も千差万別であり、腸内細菌が持つ遺伝子が同じなのは10%以下であるということが指摘されています。
説明するとかなり難しいのですが、腸内細菌を一人の人間と考えたとして、その人間が持つ遺伝子が、他の人と同じ、重なっている部分がわずか10%以下ということです。
そのため、腸内環境は私たち人間の遺伝子とは比べ物にならないほどに、個性豊かな存在ということになります。
この腸内環境の研究は、かなり進んでいるのが現状ですが、まだまだ研究段階のようなので、自分がどんな腸内環境なのか、ということがはっきりとわかるような状況ではないようです。
そのため、腸内環境の違いがこれだけ大きいということは、どんな食べ物が自分に会うのかということもそれぞれかなり違う可能性があるということになります。
ですから、自分にとって体調がとても良い、と感じるような食事であればそれが自分にあっていると考えるのが妥当なのでしょう。
例えばヴィーガンを試してみたとして、なんとなく体調がすぐれないと感じた場合は、もちろん足りない栄養素などがあれば、そこを改善してみるというのも重要なのですが、それでも体調が今一つというような場合は、ヴィーガンをやめるというのも選択肢の一つです。
誰もがヴィーガンである必要もありませんし、誰もが肉を食べなければならないというわけでもありません。
自分に合った食事の方法をそれぞれで探していく、ということがアンチエイジングや美容にとって、最も重要なことだと思いますし、それが健康のためになるのだろうとも思います。
まとめ
ヴィーガンにはスーパースターと呼ぶべき人たちはたくさんいます。
例えば、アーノルド・シュワルツェネッガーさんや、ナタリー・ポートマンさんなどは、ヴィーガンであると公表しています。
ちなみにアーノルド・シュワルツェネッガーさんは、最近は99%ヴィーガンということをおっしゃっています。
昔は肉などを食べて、ボディービルダーとしての身体を作ることが重要だと考えていたようですが、その考えは間違っていたということをおっしゃっています。
とは言え、99%ですからほんの少しだけ、ヴィーガンではない食べ物も食べるようです。
アンチエイジングや美容には、やはり野菜や果物を中心とした食生活というものが重要ですが、ヴィーガンになるためには、しっかりとした栄養の知識を身につけて、すべてがまんべんなく摂取できるような状況を作る必要があります。
ヴィーガンが身体にあってスーパースターのような身体を手に入れている方、スポーツでたくさんの記録を作っている方など、たくさんの素晴らしい結果を手にしている方がいらっしゃいます。
その反面、ヴィーガンを目指して身体に不調を感じる、健康を害したという報告もたくさん目にします。
ですから、一番重要なことは、ヴィーガンが自分にあっているのかどうかということになりそうですね。
そして、運動の重要性も改めて認識できたと思います。
食事と運動はアンチエイジングや美容、そして健康にとっての重要な両輪ということが言えそうです。