読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

社交性がなくて内向的?腸内細菌が原因かもしれません。

腸内細菌の影響について

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腸内細菌の重要性は、以前から指摘されていましたので、腸活として取り組まれている方も多いですね。

 

腸内環境が悪くなる、例えば便秘になってしまったり、ジャンクフード、ファーストフードばかり食べていると、腸内細菌も悪玉菌が増えてしまって健康に悪影響を与えると言われています。

 

悪影響については、たくさんのことが言われていて、恐ろしいのはガンになるリスクが高くなる可能性があるということです。

 

もちろん絶対に高くなる、というわけではないのですが、腸内環境が悪くて腸内に悪玉菌がたくさん増えてしまうと、悪玉菌から出てくる毒素が体中を回っていろんな悪影響を与え、それがガンになるリスクを高めてしまうのですね。

 

また、腸内環境が乱れてしまうと、痩せにくい身体になってしまうとも言われています。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

ダイエットをしていても、全く効果を感じない、痩せないと感じる場合は腸内環境が乱れていないか、ということもチェックしてみる必要があるかもしれません。

 

社交性を失ってしまう

 

そして、腸内環境が乱れる、腸内細菌が悪玉菌ばかりになってしまうと、社交的な性格ではなくなってしまう、という可能性も指摘されています。

 

これはまだマウスの研究で判明しているだけのようですが、人間にも同じような結果をもたらす可能性が指摘されています。

 

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マウスは見知らぬマウスに出会うときに、人間と同じように「初めまして」の挨拶を行うそうです。

 

お互いの顔の臭いをかぎ合いながら、お互いの身体によじ登ろうとするのがその行為で、ペットショップなどのハムスターもお互いの身体によじ登っているのを見たことがあります。

 

あれも初めましての挨拶だったのかもしれません。

 

そんなマウスですが、完全無菌状態で育った、または抗生物質で腸内細菌がいなくなってしまったマウスは、その初めましての挨拶を全く行わない、ということは以前から知られていたようです。

 

しかし、なぜ社交性を失ってしまうのか、ということについては研究が進んでいなかったようですが、最近その原因が発表されました。

 

カリフォルニア工科大学の研究では、腸内細菌を持たないマウスの血中成分と脳活動について調べていて、その結果が報告されています。

 

その結果、腸内細菌が存在しないマウスの脳では、視床下部扁桃体・海馬などが活性化されていることが示されました。

 

この部分はストレス反応に関与する部分ですので、それを裏付けるように、この部分が活性化されることで副腎から分泌されるストレスホルモンの量が急上昇したと報告されています。

 

そこで、この研究ではちょっと残酷な気がしますが、腸内細菌がいないマウスの副腎を取り除いてみたそうです。

 

そうすると、マウスの血中からストレスホルモンが消えてしまうと同時に、見知らぬマウスに対する社交性が大きく改善していったのです。

 

この結果を得たことから、薬剤でストレスホルモンを抑えることでどのような結果が得られるか、ということも調べられています。

 

その結果、やはり腸内細菌のいないマウスは、薬剤を投与されると社交性が増したことが報告されています。

 

脳に対しての研究もおこなわれたようで、そこでは脳でストレスホルモンをつくるように命令を出しているニューロンに特別に設計された受容体を挿入しました。

 

その受容体は、特定の薬に反応することで、ストレスホルモンの生産命令をオンにしたりオフにしたりできるものです。

 

その結果、ストレスホルモンの生産命令をオフにしたマウスは社交性が上がることがわかりました。

 

そして、この脳の研究は普通のマウスにも行われ、そのマウスは普通に腸内細菌を持っているのですが、ストレスホルモンを作るように、受容体をオンにすると社交性が失われたそうです。

 

これらの研究結果から、腸内細菌が存在しないマウスに対して言えることは、常にストレスを感じている状態になっていて、社交性を持つことができなくなっているということです。

 

どの腸内細菌が社交性を回復させるか?

 

この研究の結果、腸内細菌がいなくなってしまうと、社交性がなくなるため、副腎を取り除いたり、脳に受容体を入れることで社交性を回復させることができることが分かりました。

 

しかし、人間から副腎を取り除いたり、脳に受容体をセットするようなことはできないため、どうすればよいかということも研究されています。

 

腸内細菌が存在しないことで社交性を失っているということは、腸内細菌が社交性を回復させるカギになっているはずですから、どの腸内細菌が社交性を上げるのか、ということを調べればよいということになります。

 

この研究では、どの腸内細菌が社交性に影響を与えるのか、ということまで調査されています。

 

その結果「エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)」を与えたマウスで、社交性が大きく改善していることが分かりました。

 

エンテロコッカス・フェカリスは、E・フェカリスと呼ばれることもあり、市販の胃腸薬や腸活のサプリメントにも含まれている、とても一般的な乳酸菌です。

 

腸内細菌が脳に与える影響

 

マウスの研究では、腸内細菌がいないマウスで行われていましたが、腸内細菌のバランスが良くない状態でも、やはり社交性が失われる可能性があります

 

それは、腸内細菌が脳とのやり取りを行っているためで、腸内細菌からストレスホルモンをたくさん作るように脳に何らかの指令が送られていると、ストレス状態が続いてしまうことになります。

 

その結果、腸内細菌の存在しないマウスと同じような状況になってしまう可能性がありますよね。

 

ですから、腸内細菌のバランスを常に整えるような、いわゆる腸活を行うことで社交性を改善することができるのかもしれません。

 

社交性というのは、人間関係では最も重要と考えられるものですね。

 

ビジネスにおいても、やはりお客様とのやり取りが最も重要ですが、社交性がないとどうしても気後れしてしまったりするため、良い関係が築けないことがありますね。

 

コミュニケーション能力などを磨く、ということもとても重要なことでありそれは継続して技術を上げていく必要がありますが、自分の身体の中のケアも実は大事だったということです。

 

社交性が今一つ良くない、と感じる場合は腸内環境が乱れていないか、ということも同時に確認してみる必要がありそうですね。

 

まとめ

 

腸内環境の重要性は以前から指摘されていましたが、それが社交性のような精神的なものにまで影響を与えている可能性があります。

 

内向的、社交的ではない性格を何とかしたい、と考えてもなかなか改善していかない場合は、実は腸内環境に理由があるのかもしれません。

 

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社交性に影響を与える可能性がある腸内細菌は、エンテロコッカス・フェカリスでしたが、やはり基本的な食物繊維をたくさん摂って、肉や魚よりも野菜や果物をたくさん摂るような生活、そしてヨーグルトなどの発酵食品を摂ることが腸内細菌を良い状態にするためには重要になります。

 

プレゼンや商談がどうも苦手だ、という方も腸内環境を整えておくことで、普段よりも実力を発揮できるかもしれませんし、取り組んでみる価値はありますよね。

 

間違ってもプレゼンや商談で良い結果を出したいからと言って、いきなりカツ丼やステーキなどを食べるべきではありません。

 

腸内環境を整えるということは、リスクはありませんし、お金もそれほどかからないわけですから、日ごろの生活が腸活になるように意識すべきではないでしょうか?