アンチエイジングと運動の関係は?
運動は若いうちだけ?
アンチエイジングには、筋肉の量を増やす努力が必要であることは、以前にお話ししました。
アメリカに、アイダ・キーリング(Ida Keeling)という方がいらっしゃいます。
彼女は1915年5月15日生まれですので、100歳を超えているのですが、彼女は95歳~99歳の60メートル走、100メートル走の記録保持者なのだそうです。
驚くのは、彼女が短距離走を始めたのは67歳の時だったということです。
いくつになっても運動をすることは可能なのですね。
彼女が笑いながら腕立て伏せを行っている写真がありますが、彼女は本当に楽しそうに運動しています。
彼女は、「運動が一番の薬」とおっしゃっているそうですが、この事実をしっかりと理解している方はあまり多くないのではないでしょうか?
彼女自身がその証明なのですが、それに従おうという方は少ないようです。
運動とアンチエイジングの関係性について
運動とアンチエイジングの関係、美容との関係についてはたくさんの研究があります、
その中の一つ、アメリカの国立がん研究所とハーバード大学が66万1000人の中年を15年に渡って調査したものによると、わずかな運動(推奨されているより少ない運動量)でも、死亡率が20%低下することがわかっています。
推奨された運動とは週に150分(週5日30分)の運動です。
これはそれほど多くの時間でありませんが、少しの運動でも死亡率が低下するのは喜ばしいですよね。
さらに、適度な運動を毎日1~2時間続けることで、効果の倍増が期待できるとのこと。
この研究から考えても、年齢を重ねても運動は続けなければならないということですね。
人は誰しも老いるものですが、老化速度や不要な老化は遅らせることが可能だというのが最近の研究によってわかってきています。
特に女性は自分の老化に落胆する方が多いように感じますが、その老化はただ待っているだけでは、遅らせることはできませんが、適切に自分の身体をケアすれば、遅らせることが可能です。
その方法の一つが、適度な運動ということなのですね。
単純に運動すれば、筋肉が維持できるため、代謝も同時に維持できることになります。
それにより、不要な脂肪はつかなくなりますので、見た目も若々しくなります。
ホルモンバランスも運動で良くなるため、肌つやもよくなりますます見た目が若くなるというわけです。
しかもその運動は、推奨の運動よりも少なくても効果が期待できるわけですから、毎日の生活に少しずつ取り入れていけばよいのです。
駅まで車や自転車で行っている方は、早歩きに変えてみたりするのはいかがですが?
運動は脳にもとても良い効果がある
運動は身体、健康にとても良いものですが、身体の一部である脳にも当然良い効果があります。
最近では、脳の働きを外部から調べる医療機器がたくさんありますので、以前は知られていないかった脳の働きが、どんどん明らかになってきています。
今までは脳細胞は、加齢とともに減っていくだけということが言われていましたが、これも少しずつ変わってきているようです。
今では少なくとも海馬や背外側前頭前皮質などある特定の領域では、神経細胞が再び回復するということが、いろんな研究で報告されています。
脳細胞を復活させるためには、BDNFという物質が重要になるのですが、それを増やすことができる一つの方法が運動だということが報告されています。
脳を健康に保つということも、アンチエイジングにはとても重要なことなのですが、そのためにも運動をするということが重要だということですね。
運動を習慣化できない?
運動は健康にとても良いことはわかっているけれど、なかなか習慣化できない、という方も多いかもしれません。
しかし、運動は習慣化してしまえば、むしろ運動しない方が気持ち悪いという感じなります。
そうなればこっちのものですが、実際は習慣化するまでが大変なわけです。
そこでいかに習慣化するか、ということが問題になるわけですが、その方法についてはこちらを参考にしていただければと思います。
ポイントは習慣化するまでは、これで十分かというぐらいの量から始めることです。
まとめ
加齢とともに運動の重要性は増していきます。
その理由を一言で言ってしまえば、代謝が落ちていくため筋肉の維持が、若いころよりも難しくなっていくからです。
しかし、運動というと疲れるもの、面倒なものというイメージがあるかもしれませんが、少ない時間でもアンチエイジングの効果があるのですから、少しづつ運動を日常に取り入れていきましょう。
運動によって得られるメリットは、あまりにも大きいので、これを得ようとしないのはかなり損していると言えそうですね。