アーモンドを食前に食べるとダイエット効果がある。その理由とは?
アーモンドは安いし手軽
アーモンドは、健康に良い食品ですので、最近注目している方が多いようですね。
さらに、アーモンドはコンビニやスーパーなどでも手ごろな値段で買うことができるため、常備しておくのも簡単です。
アーモンドには、ビタミンEやミネラル、食物繊維、オレイン酸、カリウムなどの豊富な栄養素がたくさん含まれていますので、ぜひとも常備しておきたい食材です。
アーモンドの栄養素やその効果などについては、こちらを参考にしてみてください。
アーモンドがダイエットに効く?
アーモンドを食べることで、ダイエット効果が期待できるという報告があります。
それは、慶應義塾大学医学部の井上浩義教授が行った検証試験で、食事も含めふだんと変わらない生活を送りつつ、毎日25粒のアーモンドを食べ続けるという実験でした。
アーモンドを25粒食べるということで、運動したり、食事量を減らしたりもしていないのに、開始から半年で平均3.4kgやせたという結果が報告されています。
天然のサプリメントとも呼ばれるアーモンドですので、ダイエット効果も当然ありそうですが、これほど効果が高いとは驚きですね。
アーモンドを食べるタイミング
アーモンドはそれ自体に栄養価がとてもたくさん含まれていますので、ダイエット効果を目的としなくても、お腹がすいて何か食べたいというときに食べるだけで、健康への効果が期待できます。
しかし、ダイエット効果を期待したい場合は、アーモンドを食べるタイミングが重要になります。
それは、食事の前にアーモンドを食べるということです。
それにはいくつかの理由があります。
アーモンドの食物繊維で血糖スパイクを防止
食事を摂ると、当然糖質を摂ることになりますから、血糖値が上がります。
血糖値は緩やかに上がることで、体内に効率的に取り込むことができるのですが、糖質だけを大量にとってしまうような場合には、血糖値が急上昇してしまい、いわゆる血糖スパイクの状態になってしまいます。
血糖値が急上昇すると、身体は驚いてインシュリンを大量に分泌して血糖値を一気に下げます。
それで血糖値は元に戻るのですが、たくさんあった血糖はどこに行くのかというと、脂肪に蓄えられます。
つまり、血糖スパイクは肥満に直結してしまう可能性があり、ダイエットを考えているのであれば、血糖スパイクはできる限り防ぐ必要があります。
その他、血糖スパイクには様々な弊害があるのですが、それらについては、こちらを参考にしてみてください。
アーモンドに豊富に含まれる食物繊維が、この血糖スパイクを予防してくれる効果があります。
食物繊維は、糖質が体内にダイレクトに吸収されるのを抑制してくれる効果があります。
良く食事のときには、野菜を最初に食べるようにと言われますが、それは食物繊維を最初に取り込んでおくことで、血糖値の急上昇を抑えることができるからです。
アーモンドを食前に食べておくことで、いわゆるベジファースト(野菜を最初に食べること)の効果が期待できるのですね。
満腹感を得やすい
アーモンドは比較的固い食材ですよね。
そのため、よく噛む必要があるのですが、咀嚼をたくさんすることで満腹感を得やすくなります。
食前にしっかりアーモンドを噛んで食べることで、食事の時に食べ過ぎることを防止することができるのですね。
整腸作用がある
アーモンドに含まれている豊富な食物繊維は、腸内環境を整える効果があります。
食物繊維は、便の量を増やすことで便通を整えることができ、また腸を適度に刺激してくれることによっても便通を整えてくれる作用があります。
便通が良くなれば、身体から老廃物が効果的に素早く排出されるため、ダイエットにはとても重要なことですよね。
さらに食物繊維が、腸内の善玉菌の餌になることで、善玉菌が増えることになります。
その結果、腸内環境が整えられることになりますので、腸内環境を整える作用がまさに相乗効果のような感じで期待できるというわけですね。
満腹感が持続する、腹持ちが良い
アーモンドには食物繊維がたくさん含まれているということで、血糖値が緩やかに上昇する効果がありました。
その結果、体内に血糖値がゆっくりと吸収されるのですが、それが腹持ちの良さをもたらしてくれます。
食事が終わっても徐々に血糖値が体内に取り込まれるために、空腹を感じるのが遅くなるというわけです。
そのため、お菓子やジュースなどを飲む必要がなくなるので、これまたダイエットには有効な効果ですね。
基礎代謝がアップする
基礎代謝を上げることは、ダイエットを成功させるかどうかのカギになることは、誰もが理解されていることだと思います。
基礎代謝が高ければ、何もしていなくてもカロリーを消費するわけですから、ダイエットを効果的に行いたいならば、基礎代謝をいかに上げるかがポイントになります。
アーモンドには、ビタミンEをはじめとして、オレイン酸など様々な健康に良い成分が含まれています。
そのため、アーモンドには抗酸化作用があるため、身体を酸化から防いでくれる効果があります。
抗酸化作用によって、血管も健康に保たれるために、動脈硬化などの病気を予防することができます。
さらにオレイン酸などによって、血液がサラサラになる効果も期待できます。
血液がサラサラになり、さらに血管も柔らかく保たれるということは、血流がスムーズになり、身体の末端まで十分に血液が届けられるということになります。
そのため、身体の隅々にまで血液が届くことで、生命維持のための活動が十分に行えるようになりますので、結果として基礎代謝がアップすることが期待できます。
アーモンドを食べるタイミング
食前にアーモンドを食べることで、ダイエットの効果が期待できるということがわかりましたが、どのぐらい前に食べるのが良いのでしょうか?
食物繊維は、食べた後1時間から1時間半後に水分を含んで、その後3~5時間ほど胃の中に残っていると言われています。
そのため、食前1時間ほど前を目安にアーモンドを食べると効果的ですね。
胃の中に長時間滞在するので、厳密に1時間ピッタリに食べる必要はありませんので、2時間程度前に食べても効果が期待できますね。
どの程度食べてよいのか
食べるアーモンドの量は、先ほどの実験のように25粒程度が最適のようです。
あまりたくさん食べると、アーモンドはカロリーが高いので、ダイエットの効果が良くなくなる可能性があります。
ダイエット効果を最も期待したいという場合は、25粒程度に抑えるのが良いでしょうね。
まとめ
アーモンドを上手に食べることで、ダイエット効果が期待できるのはうれしいですね。
もちろん個人差があるようで、すべての人に体重が落ちる効果があるとは限らないようですが、アーモンドを食べることが健康にとても良いことですので、取り組んでもマイナスの要素はなさそうです。
もちろんアレルギーがある場合は、絶対に食べてはいけませんが。
そして、アーモンドを選ぶときには、味が付いていないものを選ぶようにしましょう。
バターや塩で味付けをしているアーモンドは、おいしさ倍増しているために、確実に食べ過ぎてしまう自信がありませんか?
ですから、アーモンドを選ぶときには、素焼きで無塩のタイプを選ぶのが一番良いですね。