きゅうりの成分がすごい。健康やアンチエイジングへの効果とは?
キュウリの旬
きゅうりがおいしい季節になりましたね。
きゅうりの旬は6月ぐらいから9月ぐらいまでと言われていますので、ちょうど夏の暑い時期においしくなる野菜です。
スーパーなどでもきゅうりがたくさん箱の中に入って、一本いくらという感じで売られているところが多いと思います。
最近では、ビニールハウスでの栽培も盛んで、ほぼ一年中食べることができるのですが、やはり旬に食べるのは一味違う気がしますよね。
おいしい今の時期が、値段も安くなるのでちょうどお手頃に購入できるのもうれしいところです。
今のうちにたくさんおいしいきゅうりを食べておきたいですね。
栄養が少ない野菜
そのきゅうりですが、ギネスに載っているのはご存知でしょうか?
なんと、「世界一栄養のない野菜」としてギネスブックに掲載されているのです。
ちなみに栄養が一番多い果物として登録されているのが「アボカド」です。
ですから、栄養の面ではあまり食べる必要がないと考える方も多いかもしれません。
しかし、ギネスに載っているのは、「Least calorific fruit」という記録名で載っています。
これを「世界一栄養のない」と訳しているのですが、calorificは、「熱の」「熱を生じる」というような意味です。
記録名のどこを探しても、栄養に関しての記載がないように感じるのですがどうなのでしょうね。
それはともかくとして、きゅうりにも当然栄養はたくさん含まれているので、特に夏の暑い時期には食べておきたい食材ですよ。
きゅうりの栄養
きゅうりの栄養、成分について調べてみると、アンチエイジングや健康にとても良いものがたくさん含まれているのがわかります。
水分
まずは水分です。
きゅうりを食べて最初に感じるのは、やはりそのみずみずしさですよね。
そのみずみずしさを感じさせるのは、キュウリに含まれている水分です。
きゅうりの95%が水分であるということから、その水分の多さがわかると思います。
夏はどうしても水分が足りなくなってしまうことが多いですよね。
ですから、夏にできる野菜や果物は、その失われた水分を取り戻させようとしてくれているのでしょうか、水分をたくさん含んだものがたくさんあります。
スイカ、メロン、トマトなど水分を豊富に含んでいますよね。
そして、このきゅうりもたくさんの水分が含まれていて、私たちの失われた水分を補給するためにあるように感じてしまいます。
カリウム
きゅうりにはカリウムが含まれています。
カリウムは、体内のナトリウムバランスを整えてくれる優れた成分です。
多くの野菜や果物にカリウムは含まれているのですが、きゅうりにもやはりカリウムが含まれています。
ナトリウムは塩から補給することがミネラルで、私たちの身体には絶対に必要なものですが、適量でとどめておきたい成分です。
塩分の摂りすきによって、ナトリウムがたくさん体内に存在するようになると、高血圧などの弊害が生じることがあります。
その、たくさんありすぎるナトリウムのバランスを整えてくれるのがカリウムです。
ナトリウムのバランスを整えることで、高血圧を予防したり、動脈硬化を予防することが期待できます。
血液の流れが強くなれば、それに耐えようとして血管が固くなってしまうことがあり、それが動脈硬化につながるため、ナトリウムを摂りすぎは健康に弊害がある可能性があるのですが、カリウムがそれを予防してくれるわけですね。
そして、ナトリウムバランスが整うことで、体内の水分バランスが整います。
それによって、むくみを予防してくれる効果も期待できます。
夕方にむくみを感じるような場合は、きゅうりを食べるのが良いかもしれませんね。
ピラジン
きゅうりには独特の青臭い香りがありますよね。
あの青臭さを感じさせるのが、ピラジンという成分です。
このピラジンがまた、私たちの健康にとても良い効果をもたらしてくれると言われています。
ピラジンには、血流をスムーズにしてくれる効果があるのです。
血流がスムーズになれば、栄養が身体の隅々にまで行き渡るために、アンチエイジングや健康にはとても重要なものです。
例えば肌の正常なターンオーバーには、血流がとても重要になりますが、血流が悪くなるとどうしても肌のターンオーバーが遅れてしまうことになります。
そうなると肌の老化が進みやすくなってしまうため、見た目にも老けてしまうことになります。
血流は健康のためはもちろん、アンチエイジングにもとても重要であることは、強調してもしすぎることはないでしょう。
シリカ
きゅうりには、アンチエイジングにとても効果が高いシリカが含まれています。
キュウリを食べることで、このシリカの効果から、肌が内側から潤い、乾燥肌に効くということがわかってきています。
なぜならシリカは、コラーゲンの生成を助けてくれる効果があるミネラルだからです。
そのため、シリカは美肌効果はもちろんですが、爪や紙もきれいに艶やかにしてくれる効果があり、アンチエイジングにはもってこいの成分なのです。
ホスホリパーゼ
きゅうりにはホスホリパーゼという酵素が含まれています。
このホスホリパーゼの効果がまたすごいです。
まず、体内の老廃物や毒素を排出し、体の脂肪を燃やす、そして代謝を高める効果があります。
そして、食事で取った脂肪を分解して、体外に排出する効果もあります。
ホスホリパーゼは、キャベツなどにも含まれているのですが、きゅうりに含まれるホスホリパーゼの脂肪分解能力が高いと言われています。
ダイエットをしている場合は、特にこの効果はありがたいのではないでしょうか?
もちろん余分な脂肪はアンチエイジングや健康には良くないので、その意味でもきゅうりのアンチエイジング効果は侮れませんね。
こちらで脂肪の働きや、どのような時に悪影響があるのかを参考にしていただくことができますので、合わせて参考にしてみてください。
夏バテやのぼせの予防
これまで見てきた通り、きゅうりに含まれている成分は、アンチエイジングや美容にとても効果が高い物ばかりでしたね。
そして、きゅうりの旬は夏の暑い時期であるということも重要です。
夏はどうしても夏バテは、熱中症、のぼせなどが起こりやすくなってしまいます。
水分が暑さによって失われてしまうというのが一つの理由ですね。
また、熱中症などは水分不足とともに、体内に熱がこもってしまうことも原因になってしまいます。
きゅうりはその95%が水分ですので、水分補給にとても良い食材です。
そして、カリウムなどが含まれていることもあり、利尿作用が働くため、体内にこもった熱を排出する効果も期待できると言われています。
さらにカリウム不足が夏バテの原因の一つと言われているのですが、きゅうりにはそのカリウムが含まれていましたよね。
ですから、夏バテにもとてもよい野菜ということになります。
咀嚼による効果
きゅうりはそのまま生で食べることができる野菜です。
そのため、適度な噛み応えがありますよね。
この適度な固さによって、咀嚼が増えることによって、満福中枢が刺激されるためたくさん食べる前に満腹感を感じることできます。
先ほどのホスホリパーゼと合わせて、適度な噛み応えがダイエット効果を促進してくれます。
まとめ
きゅうりには栄養が少ないと考えていた方は、どんな感想を持たれたでしょうか?
かなりたくさんの成分が含まれていて、しかもアンチエイジングにかなり効果があることが分かったのではないでしょうか?
今が旬のきゅうりを見直して、おいしく食べながらアンチエイジング、健康促進を目指してみてはいかがでしょうか?
魚のDHA・EPAの健康への効果がすごい!研究によってわかったこととは?
魚を最近いつ食べた?
魚を食べる機会はたくさんありますか?
日本は海に囲まれているため、昔から魚をたくさん食べていたため、魚を食べる機会が今でも多いのでしょうか?
残念ながら、魚を食べる人はだんだん減ってきているようですね。
魚はDHA、EPAなどが豊富に含まれていますので、できれば毎日食べたい食材だと言われています。
健康にもよくて、海に囲まれている日本に住んでいるのですから、ぜひとも魚をたくさん食べたいところですが、現実はそうでもありません。
魚を食べない理由
魚を食べなくなっている理由を少し考えてみたいと思います。
食の欧米化
まず、食の欧米化というものがありますね。
ファーストフードや、外食のチェーン店などがたくさんあり、そこではたくさん肉を中心とした料理が提供されています。
これらの食事は、身体に悪影響があるため、できれば食べないほうが良いと言われているのは、誰もが理解しているのですが、おいしさに食べてしまうという方が多いようです。
魚のメニューもありますが、やはり肉を中心にしたメニューを選ぶ人の方が多いのでしょうね。
誰にでもおいしく感じるように、濃いめの味付けになっているのも、肉を中心にした料理を選ぶ理由なのかもしれません。
魚はいろんなことが面倒くさい
そして、これが一番大きな原因なのではないかと思っているのですが、魚はあらゆる面で面倒くさいと感じてしまう気がします。
食材ですので、そのような感覚は良くないのはわかりますが、どうしても面倒くさく感じてしまいます。
まず、魚を食べるときには、まず骨に注意しなければなりません。
骨が喉に刺さったりすると大変ですから、大きな骨を飲み込まないようにしないといけませんから。
さらに、料理の方法も面倒ですよね。
スーパーなどでは、すでに加工済みの魚などがありますが、そうではなくて魚を三枚におろすところから始めたりすると、かなり大変な作業になります。
そして、食べ終わった後も、骨や頭が残っていて捨てなければならないですが、ごみの日まで臭いがしないように処理する必要もあったりします。
逆に、肉はすでに処理されているものを使うことが多いので、調理や食べ方も簡単ですよね。
(もしも自分で肉を加工するとなると、魚などくらべものにならないほどに大変だと思います。)
魚が健康に良いと言われる理由
魚が健康に良いと言われれる理由はたくさんありますが、今回は一つだけに絞ってみたいと思います。
魚が健康に良いのは、先ほども述べました通り、DHA、EPAがたくさん含まれているからです。
このDHA・EPAは、血液にとても良い効果があると言われています。
DHA・EPAは脂質ですが、n-3系脂肪酸に分類されオメガ3脂肪酸ともいわれるものに分類されています。
一般的にはオメガ3脂肪酸と呼ばれることが多いかと思います。
このオメガ3脂肪酸が健康維持を考える上では、欠かすことができない脂肪酸なのです。
イヌイットの研究
オメガ3脂肪酸が健康にとても良いということが分かったのは、1960年代ということですので、研究が進んで日が浅いようです。
その研究は、グリーンランドの原住民であるイヌイットの健康に関するものからスタートしています。
このイヌイットとデンマーク人に起きる病気の種類がどうも違う、ということで研究が進んだそうです。
まず注目されたのが、イヌイットの食事でした。
イヌイットの食事は、その環境からアザラシの生肉が中心になっていました。
つまり動物性脂肪をたっぷり含んだ肉を大量に食べていたということになります。
しかしながら、動物性脂肪をたくさん摂っているイヌイットには、心筋梗塞や気管支喘息の発症率が、デンマーク人よりもはるかに低かったのです。
この謎を解けば、健康に良い効果があるものがわかるとして、研究がスタートしていったようです。
研究でアザラシの肉を調べてみたところ、アザラシが餌にしていたイワシやニシンに含まれているオメガ3脂肪酸がたくさん含まれていることが分かったのです。
つまりイヌイットはアザラシの肉を食べることで、間接的に魚のDHAやEPAをたくさん食べていたことになります。
ここから魚の脂肪酸の研究が進んでいたのです。
研究結果からわかること
魚のオメガ3脂肪酸についての研究によってわかることは、魚のDHAやEPAは血液にとても良い効果があるということです。
まず、心筋梗塞の発症率が低いということから、血液への効果が期待できます。
研究ではEPAが血液をサラサラにする効果があると報告されており、血栓を作りにくくする作用もあると言われています。
血液サラサラ、さらに血栓を作りにくくするのですから、心筋梗塞の原因となるものをすべて排除していることがわかりますね。
これらの効果は、さらに血流をスムーズにする効果も当然ありますので、アンチエイジングや健康促進にも、多大な効果が期待できるわけですね。
そしてDHAは脳に働くといわれています。
DHAは、脳にある血液脳関門というバリアを通過して脳に到達し、脳の神経伝達のやり取りをスムーズにすることが報告されています。
血液脳関門とは、脳や網膜へ必要な物質以外の異物が簡単に入らないようにしているところです。
この血液脳関門は、なかなか突破できないようで、たとえば薬などを脳に届けることが難しく、アルツハイマー病など、脳に関する病気の治療がなかなか進まない理由にもなっているようです。
しかし、DHAはこの血液脳関門を簡単に通り抜けてしまい、脳に良い影響を与えることができるわけです。
DHAを摂ると頭がよくなると言われているのは、この効果があるからなんですね。
さらにDHAは脳に直接届くということで、高齢者の認知機能を高めたり、うつ症状を予防したりするなどの効果も期待されています。
炎症を抑える
DHA・EPAには炎症を抑える効果もあると報告されています。
炎症は老化現象を進めるものとして、できる限り防ぐことが望ましいものです。
なぜ炎症を抑える必要があるのでしょうか?
それは、炎症が老化現象である身体の酸化を進めてしまうからです。
身体の酸化は、アンチエイジングや美容の天敵ですが、もちろん健康にとっても天敵です。
血管や血液で考えてみると、まず血管が酸化してしまうことで動脈硬化が進んでしまうことがあります。
動脈硬化は、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となるため、できる限り予防することが望ましいのです。
さらに血液内の脂肪なども酸化することで、過酸化脂質になると血管にこびりついて、これまた血管を固くしてしまうことがあります。
血管が固くなってしまうと、当然血流も悪くなってしまうので、アンチエイジングや美容に悪影響を与えてしまうことになります。
血液は栄養を身体の隅々まで運ぶ役割を担っているわけですが、血流が鈍れば、当然栄養も隅々までなかなか届かなくなってしまいます。
そうなると、例えば肌への栄養の供給もスムーズに行われなくなり、正常なターンオーバーができなくなると、シミ、しわ、くすみなどの原因になってしまうわけですね。
ですから、魚を食べるということが、どれほど健康に良いのかということが、血液への効果を見るだけでもわかるのではないでしょうか?
まとめ
魚のオメガ3脂肪酸の効果って本当にすごかったですね。
聞いた話ですが、サッカー選手のリオネル・メッシはケガが少ない選手として有名です。
その理由の一つが、肉食から魚中心の食生活に変えたことだということです。
身体が資本のプロのアスリート、それもその最高峰に位置する人が魚を選んでいるのは参考になります。
今日から魚中心で、自分で料理するのが難しい場合は、外食ではできる限り魚を選ぶようにしてみてはいかがでしょうか?
レインボーカラーの野菜や果物で抗酸化作用を高めてアンチエイジング
どの抗酸化物質が良い?
抗酸化作用がある物質を摂ることが、アンチエイジングや美容のために、そして健康のためにはとても重要なことです。
日ごろから抗酸化物質をたくさん摂るように心がけている方は、アンチエイジングや美容を心がけている人には多いでしょう。
しかし、抗酸化物質って本当にたくさんありますよね。
たくさんある抗酸化物質の中から、いったいどれを摂るのが良いのかがわからなくなっている方がいらっしゃるかもしれません。
ポリフェノールが抗酸化物質としては有名ですが、ポリフェノールだけでも一説では8000種類以上あると言われています。
ポリフェノールだけでもこれだけたくさんの者があり、それ以外にも抗酸化物質はたくさんありますので、何を選ぶのが良いのかがわからないかもしれませんね。
そこで、どんな抗酸化物質をどのように摂るのが良いのかについて調べてみることにしました。
私たちの免疫機能にも、抗酸化物質は密接な関係があるようなので、ぜひとも参考にしてみてください。
完璧な食品
抗酸化物質と同じように食品についても、健康に良い食品というものはたくさんあるために、どれを食べるのが一番良いのかがわからないかもしれません。
しかし、よく言われることですが、この食品を一つだけ食べていれば大丈夫、という食品は存在しません。
研究が進んで、ドラゴンボールの仙豆のような食材ができ、これだけ食べれば大丈夫とういようなものができるかもしれませんが、今のところはそんな食材はありません。
(古すぎてわからない方はごめんなさい。気になる方はYouTubeで見つけたこちらの動画を参考にしてみてください。)
ですから、健康に良い食材をいろんな種類食べる必要があるのですね。
抗酸化物質は?
それでは抗酸化物質はどうなのでしょうか?
どれか一つだけ摂取すればよいのでしょうか?
実は抗酸化物質も、たくさんの種類を摂ることで効果が高くなると言われています。
抗酸化物質は、体内での作用がそれぞれ違っているため、この酸化を防ぐのはこの物質、この酸化を防ぐのはこの物質というのように、どれか一つで十分というものではないからです。
そして、抗酸化物質のネットワークとでも呼ぶべきものもあるようです。
いろんな抗酸化物質が、それぞれ協力し合って酸化を防いでくれる作用があるというのです。
そのため、抗酸化物質がたくさん含まれているからといって、食材一つだけを集中的に食べる、例えばトマトだけを食べるということは、かなりもったいないことをしているということになりますね。
トマトと一緒に他の抗酸化物質を含んだ食材を食べることで、さらに抗酸化作用を期待することができるわけですから。
ですから、抗酸化物質もできればたくさん食べたいものですね。
ファイトケミカル(フィトケミカル)
良く第七の栄養素として、ファイトケミカル(フィトケミカル)というものが言われます。
ちなみに、第六の栄養素は「食物繊維」です。
ところで、五大栄養素はわかりますか?
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
この五つが五大栄養素です。
さて、第七の栄養素と言われるファイトケミカルですが、植物の化学物質という意味です。
このファイトケミカルは、植物が自分自身の身を守るために生成していると考えられています。
植物は自分から違う場所に移動することができないために、外敵や紫外線に無防備な存在ですよね。
そのようなものから自分の身を守るために作り出しているのが、このファイトケミカルと呼ばれる物質です。
ファイトケミカルには、βカロテンやポリフェノールなどが含まれます。
そのため、ファイトケミカルは私たちの健康に、とても重要な効果を持った成分であるということできます。
植物が持っているのがファイトケミカルですから、それらを摂取するためには野菜や果物からということになります。
野菜や果物には、その他にもビタミンA,やビタミンC、ビタミンEなど、様々な抗酸化物質も同時に豊富に含まれているため、ぜひともたくさん食べるようにしていきたいですね。
野菜や果物をどれだけ食べればよいのか?
しかし、野菜ってたくさんあるため、何をどれだけ食べればよいのかがよくわからない。
そう思っていらっしゃるかもしれません。
厚生労働省が設定している目安としては、1日350g以上の野菜を摂ることとなっています。
この量は野菜炒めを少し多くした程度と言われていますので、量としてはそれほど無理のあるものではありません。
しかし、問題はどれだけの種類を食べるべきかということです。
せっかく抗酸化物質をたくさん摂る話をしているにも関わらず、1~2種類だけを食べていたのではもったいないですからね。
野菜や果物には、いろんな色のものがありますね。
レインボーフード
赤・黄・橙・緑・紫・黒・白
この7つの色を持つ野菜や果物をレインボーフードと呼びます。
この7つの色を意識して、毎日の食事に取り入れていくことで、様々な抗酸化物質を摂取することが可能になります。
このレインボーフードである7つの色の野菜を、毎日すべて取ることが理想ですが、専属の栄養士やコックさんがいれば別ですが、さすがに7つすべては難しいと思います。
そこで推奨されているのが、4種類以上の色の野菜や果物を毎日食べるという方法です。
4種類以上のレインボーカラーの野菜や果物を食べることで、十分に効果的にファイトケミカルと摂ることができると言われています。
さらに五大栄養素はもちろんですが、第六の栄養素である食物繊維もしっかりと摂ることができるわけです。
腸内環境
ファイトケミカルをしっかりと摂ることで、腸内も酸化などから守られることから腸内環境が整います。
そして、食物繊維を摂ることもできるわけですから、便通を整えることで腸内環境を整えることが可能です。
私たちの免疫に関する細胞の約6割が腸に関係すると言われていますので、レインボーフードの野菜や果物を摂ることは、同時に免疫力を高めることにもつながります。
新型コロナウイルスには、現在では特効薬やワクチンが存在しない状況ですので、私たちが持っている唯一の武器が免疫力ということになります。
レインボーフードの野菜を食べることが、新型コロナウイルスに対抗する有効な手段にもなるということが言えますね。
食卓の色どり
食卓の色どりも、レインボーフードをたくさん取り入れることで明るくなります。
肉や魚などの料理が中心となってしまうと、茶色のような色が中心となってしまい、それだけですと、少し華やかさが足りないように感じてしまいます。
しかし、レインボーフードを積極的に使うことで、食卓が華やかになって楽しくなりますね。
食欲もその方が増すかもしれません。
果物が野菜の代わりになるか?
私は果物が好きでして、毎日リンゴ、キウイ、パイナップルなど、スーパーで買える果物を食べています。
果物にはたくさんの抗酸化物質が含まれているために、ぜひとも積極的に摂りたい食材です。
果物はおいしいので、先ほどの1日350g以上なんて簡単にクリアできるのですが、そうなると野菜は必要なくなるのでしょうか?
それは少々極端な例ですが、やはり果物は野菜の代わりにはならないようです。
野菜には、果物に十分に含まれていない成分がたくさん含まれています。
また、果物にも野菜には十分に含まれていない成分がたくさんあります。
ここでも、どちらか一方だけを食べればよい、というわけにはいかないようですね。
まとめ
食卓の色どりは、見た目の良さだけではなく、とても重要な役割があったのですね。
抗酸化物質をたくさん、効率よく摂ることによって、免疫力も高め、新型コロナウイルスだけではなく、いろんな病原体に負けない身体を作りましょう。
卵は記憶力アップに効果がある?その秘められた卵の実力はとは?
朝食に卵の良い効果
卵はとても優秀な食品ですので、多くの方が毎日食べていらっしゃるのではないでしょうか?
朝食に洋食を選ぶと、オムレツやスクランブルエッグなどが必ずついているような気がしますし、和食にも卵焼きやだし巻き卵などが付いています。
朝食によく食べられるのは、単純においしいからだと思いますが、実はとても効果的な食べ方になっています。
卵に含まれているタンパク質が、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があるからです。
またタンパク質は消化に時間がかかるため、腹持ちが良く、午前中を活動的に過ごすことができます。
卵は脳に効く!
そして、卵を食べることは脳にとても良い効果があり、記憶力を上げる可能性があると言われています。
その理由は、卵に豊富に含まれているコリンという物質にあります。
コリンとは、ビタミンB群に属する栄養素で、日本では“ビタミン様物質”と分類されている物質です。
このビタミン様物質とは、必ずしも栄養素として外部から摂取する必要がないもの、であり、必須ビタミンとは区別されています。
その結果でしょうか、日本では栄養素としてあまり重要視されていないようです。
しかしながら、このコリンは欧米ではかなり研究が進んでいるようです。
欧米での研究
コリンの研究がかなり進んでいるアメリカでは、コリンは脳内神経伝達物質のもとになる成分として、必要栄養素という位置づけになっています。
そして、ヨーロッパでもコリンの研究が進み始めています。
2012年にノルウェーのホルダラン地方で行われた研究によると、コリンの血中濃度の低い人ほど認知力が低いという報告がなされています。
こうしたコリンの認知機能維持への可能性を感じさせるデータから、ヨーロッパでは、コリンと記憶力になんらかの関係があるのではないかと研究が進められています。
コリンがなぜ脳に効くのか?
コリンがなぜ脳に効果があると言われているのかというと、コリンは認知機能に深く関係している神経伝達物質アセチルコリンの材料となる成分だからです。
そのため、コリンは認知機能の維持にも大きく貢献する可能性があるのではないかと、非常に期待されているのです。
そして神経伝達物質であるアセチルコリンは、学習過程でとても重要な働きをしていることが研究によって明らかになってきています。
私たちの脳の中にある、シナプスには、神経細胞を繋ぐ部分が無数にあり、相手の神経細胞を興奮させる「興奮性シナプス」と、相手の神経細胞を静める「抑制性シナプス」があると言われています。
この興奮性シナプスと抑制性シナプスがどのように学習過程に影響を与えているのかを、マウスによって実験を行った報告があります。
その結果、学習を行うとマウスの海馬神経細胞の興奮性シナプスの連結が強化されること、ならびに学習時に興奮性シナプスの強化を阻止すると回避学習ができないことを報告されています。
そして興奮性シナプスの連結を強化しているのが、アセチルコリンではないかと、さらに研究を進めていき、学習前後の海馬内の分泌量を測定しました。
その結果、アセチルコリンは学習中から分泌量が増加し、学習後にも高く維持されることが判明したそうなのです。
コリンを含んだ食べ物
これだけ重要なコリンですから、できれば毎日十分に体内に保っておきたいものですよね。
コリンは体内で生成されるものですが、その量はごくわずかであると言われています。
したがって、コリンをたくさん含んだ食品を食べることがとても重要になります。
コリンを100gあたりで最も含んでいる食品が卵であると言われています。
卵100グラムあたりのコリン含有量が294ミリグラムということで、スーパーに並ぶMサイズ(約50グラム)なら150ミリグラムほど含まれている計算になります。
コリンが含まれている食品は他には、牛乳、レバー、ピーナッツ、大豆に多く含まれています。
納豆などを毎日食べることもコリンを摂取する良い方法ということになります。
しかし、含有量が一番多い卵を食べることが一番手っ取り早い気がしますね。
コリンの摂取量
日本の食事摂取基準ではコリンについての定めはないようです。
コリンの研究が進んでいるアメリカの食事摂取基準では目安量として成人男性で550mg/日、女性425mg/日、耐容上限量3.5g/日ということになっています。
現在、日本人の平均摂取量は300mgと言われていますので、毎日のコリンが不足している状態ですね。
女性の場合を考えると、卵を3つ毎日食べることでコリンの摂取基準を超えることができることになります。
コリンは他の食材にも含まれていますので、毎日効率的にコリンを摂取しようと考えるのであれば、毎日卵を2~3個ほど食べるのがちょうどよいようですね。
過剰摂取について
また、コリンの過剰摂取を気にする方がいらっしゃるかもしれませんので、そちらも考えておきましょう。
アメリカの基準では耐容上限量3.5g/日になっていました。
これはつまり、3500mgということになります。
日本人の平均摂取量が300mgでしたので、今の10倍以上の量を摂る必要があります。
Mサイズの卵を20個食べても、まだ上限を超えないというレベルですので、過剰摂取についてはそれほど心配する必要はなさそうですね。
また、コリンは水溶性物質と言われているので、比較的簡単に体外に排出されるものです。
その意味でも、過剰摂取はそれほど心配する必要はないようですね。
ただし、サプリメントなどで補っている場合は、通常の食事に含まれるコリンとの関係もあり、過剰摂取になる可能性がありますので、注意が必要になるかもしれません。
しかし、コリンは卵から十分な量を摂取できるため、わざわざサプリから補給する必要もないですよね。
コレステロールについて
卵をたくさん食べると、コレステロールが上がるからあまり食べたくない、という方がいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、卵でコレステロールが上昇するということはない、ということがわかっています。
その理由は上のリンクをクリックしていただくと、参照していただくことができます。
簡単に言いますと、体内のコレステロール量は肝臓によってコントロールされているため、食事によって摂取されたコレステロールによって、必要以上に上昇することはないからです。
もちろん卵を100個とか食べると別ですが、一日に2~3個程度ならコレステロールは問題ないでしょう。
まとめ
卵の成分にはたくさん健康に良い効果があるものが含まれているのですが、このコリンはかなりすごい成分ですよね。
記憶力を高めてくれる可能性がある成分ですから、毎日摂取していきたいものです。
そして、このコリンが足りなくならないように、食事から補うとともに、効果的に脳に届けるという意味で、運動をすることが進められています。
運動自体に脳への良い効果があることは、何度かお伝えさせていただいておりますが、血流を良くしてコリンを効果的に脳に届けるという意味でも、運動はとても重要になってきます。
血流を良くするためには、有酸素運動が効果的であると言われていますが、毎日の生活の中で、できる限り身体を動かすように意識するだけでも、運動量を増やすことは可能ですよ。
梨を食べて夏バテ予防。健康、アンチエイジングの効果も期待できる理由とは?
梨の旬
そろそろ梨がおいしい季節になってきましたね。
私は梨が好きでして、この季節がとても楽しみなんです。
正確には9月頃が旬になるのですが、そろそろスーパーなどに梨が出始めています。
おいしい梨ですが、実は健康にとても良いフルーツなのですよ。
水分
梨のおいしさは、やはりそのみずみずしさにありますね。
ジューシーな梨ほど、おいしく感じるものです。
水分が多く含まれているほどおいしく感じる梨ですが、その90%ほどがやはり水分でできています。
これは、夏の暑い時期に失われやすい水分を補うという意味でも、とてもありがたい果物なのですね。
自然の見えないバランスのようなものを感じてしまいます。
暑い日が続いていると、どうしてもエネルギー代謝が活発になるために、水分が不足しやすくなってしまいます。
そうなると、血液の中の水分も少なくなってしまうため、血流が悪くなることで血圧が高くなってしまうことがあります。
そうなると、血栓ができやすくなってしまったり、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になってしまう可能性があります。
梨の水分補給は、こういった高血圧やその他の病気を予防するためにも、とても重要なものなのですね。
カリウム
梨にはカリウムが含まれています。
果物や野菜には、カリウムが豊富に含まれているものが多いのですが、この梨もその一つです。
カリウムは、体内のナトリウムのバランスを整えてくれる効果があります。
現代の食事は、どうしても味が濃くなっているように感じます。
特に外食をすると、味が濃いような気がしてしまいます。
薄味でなければならないものは、そのように味付けされていると感じますが、やはりお客様を集めるためには、薄味よりも濃い味でないといけないのでしょうね。
濃い味付けの料理をたくさん食べると、やはり塩分を摂りすぎてしまうことが良くあります。
そうなると、体内にナトリウムがたくさんある状態になってしまうため、高血圧になってしまうことがあります。
高血圧は、先ほども出てきましたが、それが原因で様々な病気を引き起こすことがあります。
カリウムは、余分なナトリウムを体外に排出してくれる効果がありますので、梨を食べることで、高血圧を予防する効果が期待できるのです。
さらにカリウムは、ナトリウムバランスを整えることで、水分量の調整も行う効果があります。
そのため、むくみの解消にも効果がありますよ。
アスパラギン酸
アスパラギン酸は、体内でのエネルギー生成を促進し、疲労を回復させたり、毒性を持つアンモニアを体外へ排出する働きがあるアミノ酸の一種です。
アンモニアは尿から排出されるため、アスパラギン酸には利尿作用があるとされています。
夏の暑い時期に利尿作用で体温を下げる働きもあるとされている優れた成分です。
また、カリウム、マグネシウムなどのミネラルを細胞に運び込む役割も担っています。
このアスパラギン酸は、その名前からイメージできるかもしれませんが、アスパラガスにたくさん含まれているものです。
そして、梨にもこのアスパラギン酸が含まれています。
このアスパラギン酸は、スポーツドリンクにも配合されているアミノ酸で、エネルギー生産を促進する効果がありますので、疲労などからの速やかな回復が期待できます。
アスパラギン酸は熱に弱い性質があるのですが、梨の場合は生で食べることがほとんどだと思いますので、アスパラギン酸を効果的に摂取することができます。
アスパラギン酸がたくさん含まれるアスパラガスについては、こちらを参考にしてみてください。
アスパラギン酸の不足
逆にこのアスパラギン酸が不足してしまうと、エネルギーの生産がうまくできなくなってしまうことから、疲れやすくなってしまうと言われています。
また、アンモニアの排出もアスパラギン酸は担っていますので、アンモニアが効果的に対外に排出されないことから起こる、様々な病気になってしまう可能性があります。
食物繊維
梨には食物繊維が含まれています。
食物繊維が含まれているということは、ご想像の通り腸内環境を整える効果があります。
食物繊維は便の量を増やしてくれるため、便通を整えることで腸内環境を整えることができます。
また、食物繊維が腸内細菌の善玉菌の餌となることで、善玉菌が増えることになり、これも腸内環境をよくすることになります。
腸内環境は、私たち人間の免疫機能にとても重要な臓器です。
免疫機能に関わる細胞の6割以上は腸に存在するとも言われています。
ですから、腸内環境が乱れてしまうと、免疫機能も低下してしまうことになります。
新型コロナウイルスの特効薬やワクチンなどがない今、私たちの武器はこの免疫力だけの状態ですので、しっかりと腸内環境を整えておきましょう。
ソルビトール
梨に含まれているソルビトールは、果糖の一種と言われる糖質です。
清涼感を感じさせる甘みが特徴で。ソルビトールには整腸作用もあると言われています。
食物繊維と合わせての整腸作用ですので、腸内環境を整えるために、梨は最適の食物と言えそうですね。
ソルビトールは大量に摂取すると下痢になってしまうことがありますので、あり得ないほどに梨を大量に食べるのはよろしくないです。
ただし、普通に食べる程度であれば全く問題ないと言われています。
タンニン
梨に含まれるタンニンは、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールですので、その期待される効果は抗酸化作用ですね。
老化は身体の酸化が原因で起こってしまうものがたくさんあります。
肌のシミやたるみ、くすみなどもやはり酸化が大きな影響を与えています。
そのため、タンニンのような抗酸化作用を持つ物質を摂ることがとても大切になるのですね。
そこで梨の出番ですが、梨にはタンニンが含まれているため、抗酸化作用も期待することができるわけです。
クエン酸
梨にはクエン酸も含まれています。
クエン酸は酸味を感じさせる成分ですが、梨のさわやかな酸味はクエン酸によるものもあります。
クエン酸は、疲労回復にとても効果が高いと言われていて、このクエン酸もスポーツドリンクに配合されていることが多いです。
そして、クエン酸は胃液の分泌・胃の活動促進作用があり、それにより食欲を増進させる効果があると言われています。
夏から秋にかけて食べることで、夏バテ予防にも効果があるということになります。
アスパラギン酸と合わせて、このクエン酸も疲労回復に効果があるということで、夏から秋にかけての梨は理想的な食べ物ですね。
食べ方
梨を食べるときには、皮をむいて食べることが多いと思います。
皮は少し硬いので、向いて食べる方がおいしく感じますからね。
しかし、栄養の面から考えると、皮をむくのはちょっともったいないです。
それというのも、たくさんの栄養が皮、そして皮と実の間にたくさん含まれているからです。
皮をむいて食べる場合は、できる限り皮を薄くむいて食べるようにしましょう。
皮ごと食べるのも、少し歯ごたえがありますが、とてもおいしいですよ。
ぜひ梨の豊富な栄養をすべて体内に取り入れましょう。
まとめ
夏から秋にかけて旬を迎える梨ですが、その成分を考えるとその時期に必要なものがすべて詰まっているような気がする果物ですね。
やはり旬というものは、しっかりと意味があってのことなのだということを改めて感じさせるものです。
夏バテ防止、また健康やアンチエイジングなどの効果が期待できる梨を、旬の時期においしく味わいましょう。
幸せを感じる、満足を感じるためのおすすめの2つの方法とは?
幸せかどうか
幸せだと感じることがありますか?
感じられている場合は、毎日がとても楽しいでしょうね。
幸せだと感じるためには、今この瞬間に集中する、今やらなければならないことに集中することで感じることができるものなのだそうです。
それでは、私たちは幸せを感じることなど簡単なことなのではないでしょうか?
しかし、現実はそうではないことが多くなっているようです。
幸せを感じない
今の時代は、家にいながら買い物ができたり、いろんな情報がほとんど無料で手に入ったり、自分のことを発信することも簡単にできてしまう時代です。
そのため、幸せを感じる人が増えてもよいような状況なのだと思いますが、意外とそうではないという意見を多く聞きます。
健康やアンチエイジングを促進するためには、幸せな状況でいることはとても大切なことである、ということは疑いようもないことだと思います。
理由はたくさんありますが、幸せであると感じているほうが、ストレスを感じていない状況であるため、血流が良くなったり、ホルモンバランスが良くなったりするため、健康やアンチエイジングに効果があるわけですね。
いろんなものが手に入る今、なぜあまり幸せだと感じることが少ないのでしょうか?
マルチタスク
私たちは、職場や家庭でもいろんなことをやらなければならないと考えていますよね。
ミーティングの時間は何時だ、メールのチェックをしないと、返信が必要なメールには返事を書かないと、LINEから通知が来た、などなど。
他にも本当にたくさんのことがあるため、注意力を総動員していろんなことを考えている状態の場合が多くなっています。
同時にいろんなことを考えている状態では、あまり幸せを感じることができないのが私たち人間なのだそうです。
ちょっと考えてみてください。
友達や同僚と話をしているときはいかがでしょうか?
いろんなことに意識を集中させようとはしてない状態で、目の前にいる相手に心を集中させている状態で話をしているわけです。
その内容はそれほど重要ではないことであったとしても、単純に喜びを感じたりしないでしょうか?
自分の好きなこと
そして、一番わかりやすいのが、自分が好きなことを行っている瞬間です。
良く例に出されるのが、ゲームが好きな人がゲームをやっている瞬間の話ですね。
もう、時間を忘れてゲームに没頭している状態で、いつまででもこの状態を続けることができる、というような感じで本当に喜びを感じているはずです。
ちなみに私はゲームはあまり好きではないので、この状況はわからないですが。
芸能人の有吉さんなどは、ゲームが好きなようなので、ゲームをやっている最中はきっととんでもない幸せを感じていらっしゃるのでしょうね。
満足を得るためには
忙しい私たちは、いろんなことを同時に行うことが必要であり、同時にいろんなことが終わることこそ幸せを感じることだと思っているところがありますよね。
しかし、いろんな研究の報告を見てみると、満足を得る、幸せを感じるためには、その逆のことを行う必要があるようです。
時間を一番有効に使うためには、一度に一つのことしか行わず、意識をすべてそこに投入することなのだと、様々な実験から判明しています。
これは、ユニタスクとかフローとか言われる状態です。
そして、この状況こそ私たちが、一瞬一瞬を満足のいくように過ごせる方法なのだそうです。
一度に一つのことしか行わないことで、心を深く集中させることができ、満ち足りた思いを存分に味わうことができるのだとか。
ですから、今の私たちのように、いろんな情報が瞬時に得られる状況というのは、逆に満足や幸せを感じることができない状況なのかもしれません。
ストレスを感じる
今この瞬間に集中して、一つのことを行っていない場合、いろんなことをやらなけばならないと考えて、意識があちこちに行っている場合には、私たちの身体は少しですが、ストレスを感じている状態になっているそうです。
あれもやらなければ、これもやらなければ、というような思いになっている状態がほとんどですから、それは逆にできていないことを考えていることであり、ネガティブな感情を生み出していることが多いからです。
この意味からも、意識がいろんなことに分散している場合は、幸せを感じることができない状況になるのですね。
マインドフルネス
今ここに集中する方法としては、マインドフルネスが良いとよく言われますね。
マインドフルネスには、たくさんの方法があるようですが、一番有名なのは瞑想をしながら自分の呼吸に意識を集中させること。
瞑想していると、当然いろんなことに意識が向いてしまって、呼吸から意識が外れてしまうことが何度もあります。
しかし、そのたびに呼吸に意識を戻すことによって、意識を集中させる訓練を行うことができるのです。
瞑想というと難しいイメージがあるかもしれませんが、呼吸に意識を向けるだけですので意外と簡単ですよ。
また、長い時間行う必要がないのがマインドフルネスですので、その点でも気軽に行うことができますね。
アイビー・リー・メソッド
マインドフルネスの効果はわかったけれど、なんとなく瞑想を行うことには抵抗があるという場合、またマインドフルネスと一緒に行っても効果が高いのが、アイビー・リー・メソッドです。
名前は難しく感じるかもしれませんが、行うことは本当に簡単です。
- 夜、紙に「明日やるべきこと」を6つメモします。
- その6つの項目を重要だと思う順に番号を振ります。
- 翌日、メモの順番に沿って仕事(勉強)を進めましょう。そして例えば1番の項目を進めているときには、1番以外のことは行わないですし、考えることもしません。1番が終わったら、2番に進み同じことを行います。
- 全部できなかった場合は、悔やむことなく忘れましょう。これが重要です。
- その日の夜も、明日のための6項目を新しくメモします。
この1〜6を毎日行ないます。
これによって、今現在行わなければならないことに集中することができるようになります。
この方法は20世紀初頭のアメリカで行われていた方法です。
アメリカ最大の鉄銅会社であったベスレヘム・スチール・コーポレーションの社長チャールズ・M・シュワブは、会社の効率を改善するため、コンサルタントのアイビー・リーを雇いました。
チャールズ・M・シュワブは、経営の効率化のコンサルティングをアイビー・リー氏に依頼します。
そこで、アイビー・リーが考案したメソッドが、アイビー・リー・メソッドだったのです。
この方法は、あまりにも単純だったので、チャールズ・M・シュワブも最初は半信半疑だったようです。
しかし、チャールズ・M・シュワブ自身がその方法を試してみて、効果が高かったため全社員にこの方法を進めたということです。
ご存知の通り、アメリカ人のビジネスマンというのは、効果があるものしか取り入れないですよね。
そのアメリカで、効果が高いと認められたアイビー・リー・メソッドですから、その効果は想像できるのではないでしょうか。
しかも簡単に実践できるのがこのメソッドの優れたところです。
まとめ
私たちは、いろんなことを同時にこなしていくことがすごいことのように感じてしまいます。
しかし、仕事ができる人、頭の良い人というのは、実はそうではないのかもしれません。
今やるべきことに集中して他のことには意識を向けない、ということが経験的に効果的であることを理解しているのかもしれないのですね。
満足のできる、幸せな時間の過ごし方を知った今、リストの作成から始めてみてはいかがでしょうか?
「マンガでわかる東大読書」の感想!マンガといって侮ってはいけなかった。
マンガでわかる東大読書について
読書は、常に脳に新鮮な刺激を与えてくれます。
そしてその刺激を得るためには、それほど高価な買い物をする必要もないという、節約しつつ健康促進を目指している私としてはありがたい存在です。
最近私は、「マンガでわかる東大読書」という本を読んでみました。
私は、最近はマンガをほとんど読まないのですが、この魅力的なタイトルが私を惹きつけてしまったようです。
マンガでわかる、ですよ。
私は、東大とマンガのギャップを感じずにはいられませんでしたが、いかがでしょうか?
そして東大読書というのは、いったいどのような意味なのか?
まずそこに対しても、謎を感じてしまいます。
東大には、東大生が行わなければならない読書法でもあるのかと思ってしまいましたが、そういうわけではなく著者が東大合格を勝ち取る上で編み出した読書法を紹介するという内容ですね。
そして、帯に書かれている「本を読めないヤツは、読み方を知らねえだけだ」というパワフルな言葉もひかれてしまうところがあります。
マンガである理由
まずは、なぜマンガという方法で東大読書という内容を伝えようとしたのでしょうか?
これは私の感想ですが、読書法を探している人は、やはり読書好きの人が多いように感じます。
したがって文字が多い、いわゆる本を読むことに慣れているはずです。
そのような人たちには、普通の本を書けばよいわけですが、この「マンガでわかる東大読書」は、読者のターゲットがさらに広いのではないかと思います。
読書嫌いの人にも本を読んでもらいたいけれど、活字だらけではその人たちには届かない。
そこでマンガという手段で読書があまり好きではない人たちにも、読書の面白さが伝わるようにしたのではないでしょうか?
読んでみるとわかるのですが、東大読書の方法が簡単に理解できるようになっているため、マンガで書かれいてるのはとても良い方法なのだなと思います。
内容について
マンガの内容としては、かなり強引な感じを受けてしまいます。
主人公は、想像通り読書嫌いの男性です。
その男性にこの著者が考えた「東大読書」をわかりやすく伝えていくのですが、それが強引なSFのような感じで進んでいくのです。
たくさんのキャラクターが出てくるので、飽きることなく読み進めることができます。
個性派ぞろいのキャラクターが用意されていますので、そこは面白いところですね。
やはりSFの感じで読書法を紹介していくので、相当に強引な感じを受けてしまいますが、楽しく読めるのではないかと思います。
読書はいつ始まる?
協調すべきは、この本でも紹介されているのですが、読書は読む前から始まっているということです。
読書嫌いの人は、読書を始めようとして、かなり難しいものから読み始めようとすることがあります。
そして、その本の難しさからすぐに飽きてしまって、読書嫌いが加速する。
そのスパイラルから抜け出すことができずに、最終的にはそのスパイラルからも外れしまって、一切読書をしなくなってしまう。
これは最初の出だしが間違っていると言わざるを得ません。
ですから、読書は最初から始まっているということを知らなければならないわけですね。
自分が読む必要がある本を見つけることができるかどうか、そこからまずは始めなければならないわけです。
まずは、本屋さんに行って表紙やタイトル、帯などに書かれているものを読んで、自分が読みたいと感じた本を探すことが重要なわけですね。
本というのは著者の経験がそこに詰まっていると言ってもよいものです。
そして、あなたが知りたいこと、あなたが困っていること、それと同じ経験をしている著者は必ずいるはずなんです。
その本をいかにして探すか、ということが読書には重要だということですね。
ですから、重要なのがその本が何について書かれているのか、本を読む前から知っておくことなのです。
もちろん完璧に内容を知っているわけはありません、読んでいないのですから。
しかし、大まかな内容を考えて、自分に合っているのかどうかを判断する過程を行っていない方が多いように感じます。
まずはこのステップを意識して本を選ぶことを始めましょう。
段階的な読書法
自分のための本が選べたところで、この漫画のSFはさらに進んでいきます。
ストーリーが進んでいく中で、この「マンガでわかる東大読書」には、5つの読書法が紹介されています。
それらの方法すべてがとても役に立つものです。
受験勉強や資格試験の勉強のためにはこの読書法、小説などを読む場合にはこの読書法などというように、それぞれ使い分けることができるため、すべての読書法をまずは知ることが重要ですね。
そして、それが身につくように実践することが本当に大切です。
たまにある間違いは、その方法を取得してから、覚えてから実際に試してみようという考えです。
それは時間がもったいないです。
自分に役立つ方法がわかったら、すぐにでも試してみましょう。
その方法を実践する中で、身体で覚えていくようにしなければ、おそらく永遠に身につかないと思います。
まとめ
読書は難しい本を読むことではありません。
読書は自分に必要な情報をそこから得ること、そしてそれを自分の人生に活かしていくこと。
それこそが読書に必要なことです。
もちろん楽しむだけの読書も素晴らしいです。
楽しむということが、自分の人生をより良いものにしてくれますからね。
この「マンガでわかる東大読書」を読めば、いかにして本を自分の人生に活かしていくのか、その方法を知ることができます。
マンガとはいえ、侮ってはいけませんね。