コーヒーは肝臓にも良い!酒飲みの方必見かも。
コーヒーの肝臓への好影響
コーヒーというと、最近は健康に良い飲み物というイメージが定着してきていますね。
コーヒーには、かなりたくさんの健康への良い効果が、研究で確認され続けているような印象が私にはあります。
以前は健康に良くないと言われていることもあったコーヒーですが、今ではむしろ積極的に飲むことを進める人も多いですよね。
そんな状況は、コーヒー好きの私としてはとてもうれしいものです。
基本的には、コーヒーの効果を積極的に取り入れたいという場合は、予防医学的な考えで飲むことがお勧めのようです。
簡単に言うと、いろんな不健康な状態や病気を予防するためにコーヒーを飲むという感じになります。
今回は、コーヒーが肝臓に与える効果について見てみたいと思います。
肝硬変を予防
肝硬変は、アルコールなどによって引き起こされることが多いのですが、それが進むと肝臓がんになることもあるため、予防することがとても重要です。
その肝硬変の予防にコーヒーが効果的であるという報告があります。
1992年、アメリカの研究者であるアーサー・クラッキー氏らによって、『コーヒーを飲む量が多いほど、アルコール摂取による肝硬変の危険性が下がる』というコホート研究が発表されました。
コホート研究とは、ある特定の疾患の起こる可能性がある要因・特性を考え、対象集団(コホート)を決め,その要因・特性を持った群(曝露群)と持たない群(非曝露群)に分け、疾患の罹患や改善・悪化の有無などを一定期間観察し、その要因・特性と疾患との関連性を明らかにする研究になります。
すごく簡単に言うと、コーヒーと飲む人と飲まない人を長い間観察して、どんな結果が出るかを見るという研究方法です。
そのため、対象とする群から直接結果が得られるため、信頼できるデータが集まる研究ですが、介入することなく観察することになりますので、結果を得るためにはかなり時間がかかると言われています。
先ほどの研究結果を報告したクラッキー氏らは、その後も12万5000人を対象に22年間追跡する研究を実践し、2006年には、「毎日4杯以上コーヒーを飲む人は、全く飲まない人に対して、アルコール性肝硬変の発症率が5分の1になる」という報告をしています。
この研究によって、おそらくコーヒーはアルコール性の肝硬変の予防に効果があるということが言えそうですね。
また、1980年代以降、コーヒーは肝機能検査の数値に良い効果があるということが、ノルウェーやイタリア、フィンランド、米国などからも多数発表されているのが現状です。
おそらくコーヒーは、肝機能に良い効果があるということは確定的ということですね。
確定的というのは、コーヒーが肝臓に良い効果を示すのですが、その原因が何なのかははっきりとはわかっていないからです。
しかし、コーヒーには健康に良い成分がたくさん含まれているために、それらが複合的に働くことで、肝臓に良い影響があるのだと考えられています。
抗酸化物質クロロゲン酸
コーヒーには、コーヒーポリフェノールとも呼ばれるクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸は抗酸化作用があるために、身体を酸化から守ってくれるとても強い味方です。
肝臓も酸化から守られることになりますので、肝臓の機能を正常に保つためにはとても重要な成分ということになりますね。
さらに、クロロゲン酸には血糖値を急上昇させない効果もあると言われています。
クロロゲン酸が血糖値の急上昇を抑制するのは、糖質分解酵素であるα-グルコシダーゼ、α-アミラーゼなどの働きを阻害するからだと言われています。
糖質は、そのままでは身体に吸収されずに、α-グルコシダーゼ、α-アミラーゼなどの酵素によって、細かく分解されて吸収されます。
たくさん身体に糖質が一気に入ってくると、糖質分解酵素がせっせと糖質を分解して体内に吸収させ、それが原因で血糖値スパイクなどが起こってしまいます。
しかし、クロロゲン酸はそれら糖質分解酵素の働きを阻害することで、糖質の吸収を緩やかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇を抑えることができるわけです。
糖化を予防
血糖値を急上昇させることは、身体に様々な悪影響を与えてしまいます。
中でも、最近悪影響について話題になっている糖化があります。
体内にある余分な糖質がタンパク質と結合することによって、糖化が起こるのですが、これは身体が焦げると表現されることもあるもので、健康に悪影響を与えてしまうものです。
糖化は体中で起こるものですので、当然肝臓でも起こる可能性があり、肝臓が糖化の影響を受けると、当然肝臓は正常な機能ができなくなってしまいます。
クロロゲン酸によって、糖質が急激に吸収されることを防ぐことができれば、当然体内にある余分な糖質は減ることになりますので、糖化のリスクも低くなると言われています。
抗酸化作用を上げるために
これまで見てきた通り、コーヒーの効果はかなりすごいことがわかりましたね。
今回は肝臓に関する好影響について考えていますが、血糖値を急上昇させないという観点で考えると、糖尿病にも効果がありそうですよね。
実際に2型糖尿病にコーヒーが効果的に働くという研究報告もたくさんあります。
そして、クロロゲン酸の抗酸化作用をできれば、さらに効果的にしたいと思うのではないでしょうか?
クロロゲン酸などの抗酸化作用がある成分、ポリフェノールやビタミンC,Eなどの抗酸化作用があるものは、一つだけでも抗酸化作用があるのですが、いろんな種類がたくさん体内にあるほうが、より効果的に働くということが言われています。
ですから、コーヒーと一緒に抗酸化物質を含むものを食べると、さらに効果が高くなりそうですね。
とはいえ、コーヒーだけで飲むという方もいらっしゃると思いますが、コーヒーの効果をより高くしたい、という場合は日ごろから野菜や果物を中心にした生活にしていれば大丈夫です。
野菜や果物には、たくさんのポリフェノールやビタミン類が含まれていますし、食物繊維も豊富に含まれています。
ですから、日ごろから野菜や果物中心の生活にしていれば、自然と体内に抗酸化作用がある物質がたくさんある状態になります。
その状態でクロロゲン酸をコーヒーから摂取することができれば、体内ではクロロゲン酸が大活躍してくれるはずですよね。
まとめ
コーヒーが肝臓に好影響を与えてくれることを見てきました。
その効果の高さには驚いた方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
アルコール性の肝硬変にも予防効果があるということで、特にアルコール好き、酒飲みにはありがたい飲み物ですよね。
しかし、コーヒーを飲んでいるから、いくらでもアルコールを飲んでよいということには、もちろんなりませんのでそこはご注意を。
コーヒーの飲み方に関しては、やはりブラックが一番良いようです。
どうしても飲みにくいという場合は、ミルクを入れることがお好みで大丈夫なようですが、砂糖はできるだけ避けた方が良いでしょう。
せっかく血糖値を下げる効果があるのですから、それを最大限に活かすためには砂糖なしの方が良いのは想像できますよね。
そして、1日3~5杯程度を目安に飲むことが進められています。
しかし、1杯でも効果がないわけではないので、少なすぎるからと無理に飲む必要もないようです。
また、コーヒーにはカフェインが含まれていますので、飲む時間によっては睡眠に悪影響を与える可能性があります。
夕方以降は飲まないなどの基準を設けるなど、飲む時間にもご注意ください。
乾燥肌を改善したい。効果的な食べ物はアボカド!
乾燥肌を改善したい
乾燥肌は、アンチエイジングや美容を心がける場合は、改善したいものの一つですよね。
化粧のりがよくなかったり、肌の見た目が良くなくなってしまいますので、乾燥肌は早期に改善しておくことが望ましいです。
乾燥肌になると、肌がカサカサしたり、時には痒みや少し痛みなどが出てしまうこともあり、さらに進むと炎症を起こしてしまうこともありますので、精神的にもよくないことですよね。
乾燥肌の原因
乾燥肌になるのは、いくつか原因があると言われていますが、大きな原因はやはり肌のターンオーバーが乱れて、肌の水分を保つ組織がダメージを受けることにあります。
肌の水分を保つ組織は、次の3つがあります
- 皮脂膜
- NMF(天然保湿因子)
- セラミド(細胞間脂質)
ターンオーバーが乱れてしまうと、この3つの組織の働きが低下してしまうことによって、乾燥肌を誘発してしまうわけです。
ターンオーバーについて
肌のターンオーバーとは、簡単に言えば肌の新陳代謝のことです。
通常、肌のターンオーバーは、約6週間のサイクルで繰り返されていると言われています。
まず、表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられて、それが上へ上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます。
そして、古くなった肌の細胞が、垢や古い角質として剥がれ落ちて、新しい細胞と入れ替わっていきます。
この繰り返しが肌のターンオーバーと呼ばれる現象です。
ターンオーバーがスムーズに行われて、新しい細胞が常に古い細胞と入れ替わることができていれば、先ほどの肌の水分を保つ組織も、しっかりと機能することができて、乾燥肌になることはない、ということになります。
ですから、乾燥肌を防ぐためには、この肌のターンオーバーを死守することがとても大切ということになりますね。
腸内環境
肌のターンオーバーを正常に保つためには、やはり腸内環境を整える必要があります。
腸内環境が乱れると、腸内で悪玉菌が増えることになり、腸内で身体に有害な物質が発生してしまいます。
腸内にはたくさんの血管があり、身体の隅々に栄養を運ぶようになっているわけですが、有害物質が発生した場合も、血液にその有害物質が入り込んで、身体の隅々にまで運ばれます。
有害物質が肌に届くと、乾燥肌の原因になることがあります。
便秘がちの時に肌の調子が悪くなると感じることがあると思いますが、それは腸内環境の乱れが原因です。
腸内環境が乱れることで、肌にいろんなトラブルが起こることになりますが、肌って意外とすぐに、腸内環境の悪化に対して反応するものですよね。
ですから乾燥肌に悩んでいる場合は、まずは腸内環境が乱れていないかを確認する必要がありますね。
便秘や下痢が続いてないことはもちろんですが、食生活の乱れも腸内環境を悪化させる原因です。
腸内環境を整えるためには、やはり食物繊維をたくさん含んだものを中心とした生活を送る必要があります。
食物繊維には、腸内の便を増やす効果や、善玉菌の餌になって善玉菌を増やすなど、腸内環境を整えるためには、必須の効果がたくさんあります。
ということで、野菜や果物をしっかりと摂ることで、腸内環境を整えていくことができ、乾燥肌にも効果が期待できるわけです。
抗酸化物質
そして、肌のターンオーバーを改善するためには、抗酸化物質を含んだものを食べることも重要です。
果物や野菜を食べることが、ここでも重要になるということですね。
抗酸化物質をたくさん摂るということは、肌の酸化も防ぐことができるということになりますので、肌の老化を防ぐことができます。
肌のターンオーバーにも抗酸化作用はとても重要なものであり、乾燥肌対策にはとても重要な成分です。
そして、抗酸化物質は腸内環境を整えるためにも、とても重要になります。
腸内環境を改善するためには、腸自体の健康も促進していく必要があることは、意外と見落とされているのではないかと思います。
腸内環境は、腸内という言葉が示しているように、腸の中のことをイメージしてしまいがちですが、腸自体の健康も当然重要になります。
腸が酸化や糖化の影響を受けて、元気のない不健康な状態になっていたとしたらどうでしょうか?
腸に良いと言われる食材を食べたとしても、あまり効果が期待できそうにありませんよね。
ですから、腸も抗酸化物質をたくさん摂ることによって、酸化から守ってあげることがとても大切になってきます。
抗酸化物質によって、酸化から守られた腸は身体に良い成分をたくさん吸収することができるようになり、肌のターンオーバーに必要な成分も当然吸収することができます。
野菜や果物は、食物繊維や抗酸化物質がたくさん含まれていますので、腸内環境を整えるとともに、腸自体も健康にしてくれる効果が期待できます。
アボカドがお勧め
腸内環境を整えて、肌のターンオーバーを改善して乾燥肌を防ぐには、いろんな野菜や果物を食べることが重要です。
そのためには、いろんな色の野菜や果物を摂るようにすると、たくさんの種類の野菜や果物を摂ることになるのでお勧めの方法です。
そして、乾燥肌にとても良いと考えられているのが「アボカド」です。
アボカドは「森のバター」と言われることからもわかるように、脂肪分がたくさん含まれています。
その脂肪分の中には、先ほどの肌の水分をキープするために必要な、セラミドの材料となる必須脂肪酸が豊富に含まれています。
そして、アボカドの効果はそれだけにとどまるものではありません。
なぜなら、アボカドはギネスブックに載るほど栄養が豊富な食べ物ですから。
アボカドを食べることで、私たちは新陳代謝を活発にさせることができると言われています。
肌のターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことですから、アボカドを食べることがダイレクトに乾燥肌に効果をもたらしてくれるということになりますね。
そして、アボカドにはビタミンEなどの抗酸化物質が含まれているために、身体を酸化から守ってくれる効果もあります。
また、アボカドには食物繊維が豊富に含まれていますので、腸内環境を整えるという意味でも、最適な食べ物ということが言えそうです。
しかし、最初に申し上げましたが、アボカドだけを食べていればよいということではなく、他の食材もバランスよく食べることが大切です。
乾燥肌には効果的な食材として、クルミ、サーモン、高野豆腐などがありますので、やはりバランスよくいろんなものを食べることが重要ですね。
運動不足は乾燥肌の大敵
そして、忘れてはいけないのが運動不足です。
運動不足になってしまうと、体中の血流がどうしても悪くなってしまいます。
そうなると、当然肌の血流も悪くなってしまいますから、肌の新陳代謝、ターンオーバーが正常に機能しなくなるということが考えられます。
また、腸の活動も運動不足になると悪くなってしまいますので、便秘などにより腸内環境を悪化させてしまう結果になることがあり、それも肌のターンオーバーを乱す結果につながります。
その他、運動不足はたくさんの弊害がありますので、できるだけ身体を動かす習慣をつけることが重要になります。
まとめ
乾燥肌を防ぐことは、見た目を若々しく保つためにも重要ですし、さらには身体自体のアンチエイジングや美容にもとても重要なことです。
今まで見てきた通り、乾燥肌の原因はアンチエイジングや美容、健康促進に悪影響を与える原因でもありましたよね。
ですから、乾燥肌だからということで、保湿剤を使って終わりということでは、乾燥肌はなかなか改善しないということになります。
もちろん保湿剤などを使って外からのケアも重要なのですが、合わせて内側からのケアも行うことで、乾燥肌を効果的に改善することができると思います。
スマホで太るし頭も悪くなる! その理由とは?
スマホの危険性
スマホはすでに私たちの生活に必要不可欠なものになっていますよね。
ちょっとした調べものも、スマホがあれば簡単に調べることができますし、仕事や勉強にも役立つアイテムです。
また、今は新型コロナウイルスの流行によって海外に行くことができませんが、海外に行けるようになると、グーグルマップなどがかなり活躍してくれますよね。
食事の宅配を頼んだり、タクシーを読んだり、レストランを予約したりということも、手軽にできるのでスマホは手放せないという方が、おそらく9割以上なのではないでしょうか?
しかし、スマホも依存しすぎてしまうと、かなりアンチエイジングや美容に悪影響を与えてしまうことをご存知でしょうか?
しかもその悪影響、かなりたくさんあるようなので、それを理解して上手にスマホを使わなければ、健康を害してしまう可能性があるようです。
すべてをご紹介することはできませんが、知っておくべきことをご紹介したいと思います。
スマホを使いすぎると肥満になる
これは、もちろんスマホを使っているときは、椅子に座っていたり、中には寝ながら使っている方もいらっしゃるでしょうから、簡単に理解できると思います。
単純に、運動不足になってしまうということで、一日に何時間もスマホを使っていると、当然運動不足になって肥満になりやすくなります。
しかし、スマホを使って肥満になる理由はそれだけではないようです。
それは、脳内で分泌されるドーパミンにあります。
ドーパミンというと、快楽ホルモンと考えられていたのですが、近年の研究では快楽ホルモンではなく、探求という行為にのみ関係するホルモンだと言われてきています。
快楽ホルモンは、オピオイドという物質がもたらす結果であり、ドーパミンは獲物を探すとか、先がどうなるのかを知る、というような行為の時に分泌されると言われ始めているようです。
とはいえ、ドーパミンの作用によって、探求という行為を行うと、そこにオピオイドが快楽の感情を与えてくれるため、結果として快楽を感じるわけですので、あまり明確に分けることも意味がないように感じますが、研究でいわれ始めているので、知識として知っておいても損はありませんね。
探求という行為になぜ快楽を感じるようになっているのかは、進化の過程からその答えがわかります。
進化というと難しく感じるかもしれませんが、非常に単純で人間だけでなく、あらゆる生物は食料を探す必要があるため、探求という能力はとても重要であり、その能力を発揮するときに快楽を感じるようになっているわけです。
では、スマホを使うという行為はどうでしょうか?
スマホって検索していろんなものを調べたり、新しい情報を探したり、友達の近況を知るなど、探求という行為が本当にたくさんあります。
そんなスマホが、脳にとって快楽を感じない道具なわけがないですよね。
スマホ中毒と言われる状態は、その快楽なしにはいられないような状態になっていることになります。
そしてその状態は、ドーパミンが大量に分泌された状態ということになります。
ドーパミンがたくさんあるとどうなる?
スマホを長時間使いすぎると、脳内にドーパミンがたくさん分泌されることになります。
そうなると、脳内にはたくさんのドーパミンがあふれるような状態になるわけですね。
このドーパミンは、脳内でしっかりと働くためには、ドーパミン受容体というものに納まる必要があります。
ドーパミン受容体というのは、ドーパミンのための椅子のようなものと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
ドーパミンが椅子に座って仕事を始めてくれることで、初めてドーパミンとしての役割を果たしてくれています。
しかし、脳内にたくさんのドーパミンが増えると、この受容体はいったいどうなるのか?
椅子にたくさんの人が座ろうとするとどうなるかというと、当然椅子は壊れてしまいますよね。
脳内でもそれが起こってしまうのです。
ドーパミンがたくさん分泌されることで、ドーパミン受容体が壊れてしまい、ドーパミンが正常な働きができなくなってしまいます。
ドーパミン受容体が壊れてしまうことで、ドーパミンの働きが悪くなって、さらに快楽を求めてスマホを使うという、もう最悪のスパイラルに入ってしまうと大変だということは、簡単にイメージできると思います。
ドーパミン受容体が壊れるとなぜ肥満につながる?
では、ドーパミン受容体が壊れてしまうと、なぜ肥満につながるのでしょうか?
ドーパミン受容体が壊れてしまうことで、ドーパミンが分泌されても快楽を感じにくい身体になってしまうと、当然快楽を感じたいと思い、いろんなことを過剰に行うようになります。
おいしい物を食べておいしいと感じることも快楽の一つなのですが、それで快楽をあまり感じられなくなるとどうなるでしょうか?
スマホを使いすぎて、快楽を感じにくい身体になってしまったから仕方がない、この程度で食べるのをやめておこう、とは決してならないはずです。
快楽を感じて満足するまで食べ続けるのが、残念ながら欲には勝てない私たち人間の姿ですよね。
肥満は、アンチエイジングや美容、そして健康促進にはどうしても悪影響を与えてしまうものですから、避けなければならないことなのですが、スマホ依存になってしまうとそれがむずかしくなってしまう可能性があるわけです。
頭が悪くなる可能性もある
こんなことを言われると、もう踏んだり蹴ったりという感じですが、スマホ依存になってしまうと、頭の働きも悪くなってしまう可能性があります。
スマホ依存になってしまっている場合は、どうしても運動不足になってしまいます。
一日に何時間もスマホを使っていれば、同然運動の時間も少なくなっているはずです。
運動不足は、当然心肺機能を衰えさせてしまうのですが、この心肺機能は頭の良さに直結しているという研究結果があります。
心肺機能が高いということは、持久力があるということになるわけですが、持久力と知能指数の高さとは相関関係がある、ということが研究によってわかっています。
単純にたくさんの距離を走れる人の方が、そうでない人よりも知能指数が高い可能性があるということになります。
スマホを使って運動不足になってしまうと、持久力を鍛える瞬間などあるはずもなく、知能指数が下がってしまう可能性があるわけです。
スマホを使えば脳を使うから、脳トレになって知能指数が上がるはず、という考えは残念ながら幻想でしかないです。
脳トレでは脳を鍛えることができない、ということが様々の研究で報告されています。
例えばクロスワードパズルや数独のようなもので脳トレを行っても、クロスワードパズルや数独を素早く解く能力は飛躍的に高くなる可能性がありますが、脳を鍛えることにはならないようです。
ですから、脳を鍛えるにはやはり運動、持久力ということで考えれば有酸素運動を行う必要があるということですね。
まとめ
スマホは私たちの生活には、もう必要不可欠なものになっていますよね。
日常生活もスマホがなければ、本当に不便になりますし、仕事もスムーズに進まない可能性もあると思います。
私もスマホがない生活というのは、今となっては考えられないです。
しかし、スマホ依存と言われるほどに使うことは、想像以上に私たちの健康に悪影響を与えるということがわかりました。
となると、スマホとの付き合い方を、かなり上手に行う必要がありますね。
スマホを使って、太ってしまって頭が悪くなってしまう、なんていう最悪の状況は何としても避けなければなりませんからね。
スマホの最適時間というのは、例えば仕事や勉強に使っている人もいますので、一概に言えないというのが現状です。
しかし、必要がない時に暇つぶしに使う、ということはできれば避けた方がよさそうです。
スマホの使用は、必要不可欠な時だけということにしなければ、弊害が大きすぎるということは頭に入れておく必要がありますね。
ヴィーガンのスーパースターを真似するべきか?
ヴィーガンのスーパースター
世界には、ヴィーガンであることを公表しているスーパースターと呼ぶべき人たちがたくさんいます。
そういった人達を見てみると、ヴィーガンってやっぱり身体に良いんだなと思いますよね。
私がいつも驚くのは、「自重トレーニングの帝王」と呼ばれるフランク・メドラノさんです。
自重というのは、いわゆる腕立て伏せのような、ウエイトを使わないで、自分の体重を利用して行うトレーニングのことです。
如何でしょうか?
彼は、1958年生まれですので、すでに還暦を過ぎているのですが、見事すぎる筋肉ですよね。
20代の頃はパーティとジャンクフード好き(笑)。細身でもお腹がブヨブヨと出て、カラダを動かすとすぐ疲れるし、筋肉なんて全然なかった。でもある時、このままでは何も成し遂げることなく人生が終わるかも、と愕然として、まずはカラダを作ろう、とジムに通い始めたんだ。
彼はこのようにインタビューに答えていますが、今の身体からは全く想像できませんね。
この身体を自重トレーニングで維持しているというのは驚異以外の何物でもありません。
自体重トレーニングの最大のメリットは汎用性の高さにある。何しろウェイトとなるのは自分の体重だけ。車に乗り込む、ロープクライミングをする、子どもとボール投げをする。こうした動作と同じこと。つまり、トレーニングによって日常生活の質そのものの向上にもつながるんだ。
彼はこのように、自重トレーニングについての感想を述べていますよ。
身体を鍛えたいけれど、ジムに行く時間がないからできない、というのが彼を見ていると言い訳でしかないことがよくわかると思います。
ジムに行けないなら、自宅で鍛えろということでしょうね。
アンチエイジングに重要な運動
また彼を見ていると、運動が与えるアンチエイジングの効果には驚きを感じますね。
還暦を過ぎているなんて言うことが、彼を見た瞬間にわかるでしょうか?
私にはわかりません。
きっと、アンチエイジングや美容を心がけている方は、フランク・メドラノさんのような状況を理想としているのではないでしょうか?
彼の昔を振り返った感想を覚えていますか?
彼も20代後半までは、ジャンクフードやパーティが好きだったということで、お腹もブヨブヨだったとか。
それが一念発起で、この身体ですから、運動を始めるのに遅すぎるということはないですよね。
そして運動を続ければ、還暦を過ぎても見事な身体を維持することができるわけです。
もちろんここまでストイックにやる必要もないとは思いますが、運動のアンチエイジングや健康への効果がしっかりと確認できて、モチベーションアップにもつながるのではないでしょうか?
徹底したヴィーガン
さらに、フランク・メドラノさんが注目されるのは、彼が徹底したヴィーガンであるということです。
この事実にも驚く方は多いでしょう。
こんな見事な身体をしているのだから、さぞかし肉をたくさん食べてタンパク質をしっかりと摂取しているのだろうな、と思ったら徹底したヴィーガンという事実。
ヴィーガンは、乳製品や卵なども取らない、徹底した菜食主義です。
また、毛皮やレザーで作られた製品も身につけたりしない、徹底した人もいるようです。
筋肉をつけるためには、肉を食べる必要があるということは、幻想でしかないのかもしれません。
ヴィーガンになるべきなのか?
それではアンチエイジングや美容、そして健康促進を実現させるためには、彼のようにヴィーガンになるべきなのでしょうか?
もちろんヴィーガンになりたい、という場合はそれを心がけることに異論はありませんし、どんどん進めるべきなのではないでしょうか?
すでにヴィーガンである、という方もそれが心地よい、好きだという場合は、それは素晴らしいことですので、続けていかれるのが良いでしょう。
しかし、無理やりにヴィーガンになる必要はないと思います。
彼のような見事な身体をしている方で、ヴィーガンでない方もいらっしゃいますし、個人の体質も関係してくると思います。
特に腸内環境については、個人差がかなりあります。
腸内環境における個人個人の遺伝子の違いも、研究などで指摘されている部分です。
どういうことかというと、人間の遺伝子は個人差がほとんどないと言われていて、90%以上は同じだと言われています。
わずか数%の違いで、私たち個人差が生まれているというわけです。
背が高い人、背が低い人、顔が丸い人、手が長い人など、そのような違いは数%の遺伝子の違いからきているということになります。
しかし、私たちの腸内にいる細菌にはいろんな種類が存在し、細菌も遺伝子を有しているのですが、個人個人でその腸内細菌の種類や数が違っていることから、腸内細菌の遺伝子も千差万別であり、腸内細菌が持つ遺伝子が同じなのは10%以下であるということが指摘されています。
説明するとかなり難しいのですが、腸内細菌を一人の人間と考えたとして、その人間が持つ遺伝子が、他の人と同じ、重なっている部分がわずか10%以下ということです。
そのため、腸内環境は私たち人間の遺伝子とは比べ物にならないほどに、個性豊かな存在ということになります。
この腸内環境の研究は、かなり進んでいるのが現状ですが、まだまだ研究段階のようなので、自分がどんな腸内環境なのか、ということがはっきりとわかるような状況ではないようです。
そのため、腸内環境の違いがこれだけ大きいということは、どんな食べ物が自分に会うのかということもそれぞれかなり違う可能性があるということになります。
ですから、自分にとって体調がとても良い、と感じるような食事であればそれが自分にあっていると考えるのが妥当なのでしょう。
例えばヴィーガンを試してみたとして、なんとなく体調がすぐれないと感じた場合は、もちろん足りない栄養素などがあれば、そこを改善してみるというのも重要なのですが、それでも体調が今一つというような場合は、ヴィーガンをやめるというのも選択肢の一つです。
誰もがヴィーガンである必要もありませんし、誰もが肉を食べなければならないというわけでもありません。
自分に合った食事の方法をそれぞれで探していく、ということがアンチエイジングや美容にとって、最も重要なことだと思いますし、それが健康のためになるのだろうとも思います。
まとめ
ヴィーガンにはスーパースターと呼ぶべき人たちはたくさんいます。
例えば、アーノルド・シュワルツェネッガーさんや、ナタリー・ポートマンさんなどは、ヴィーガンであると公表しています。
ちなみにアーノルド・シュワルツェネッガーさんは、最近は99%ヴィーガンということをおっしゃっています。
昔は肉などを食べて、ボディービルダーとしての身体を作ることが重要だと考えていたようですが、その考えは間違っていたということをおっしゃっています。
とは言え、99%ですからほんの少しだけ、ヴィーガンではない食べ物も食べるようです。
アンチエイジングや美容には、やはり野菜や果物を中心とした食生活というものが重要ですが、ヴィーガンになるためには、しっかりとした栄養の知識を身につけて、すべてがまんべんなく摂取できるような状況を作る必要があります。
ヴィーガンが身体にあってスーパースターのような身体を手に入れている方、スポーツでたくさんの記録を作っている方など、たくさんの素晴らしい結果を手にしている方がいらっしゃいます。
その反面、ヴィーガンを目指して身体に不調を感じる、健康を害したという報告もたくさん目にします。
ですから、一番重要なことは、ヴィーガンが自分にあっているのかどうかということになりそうですね。
そして、運動の重要性も改めて認識できたと思います。
食事と運動はアンチエイジングや美容、そして健康にとっての重要な両輪ということが言えそうです。
はちみつが風邪薬よりも風邪に効く。その研究を調べてみました。
抗生剤、抗生物質は風邪には無意味?
風邪をひいてしまった場合は、どのような対処をされるでしょうか?
基本的には、風邪には特効薬がないので、家でじっと寝ているのが効果的であるとか言われますね。
また、病院に行って診察してもらって、薬をもらって家で安静にしているという方も多いでしょう。
その風邪に出される薬が最近問題になっているのはご存知でしょうか?
病院で出される薬って、咳止めとか痰を出しやすくする薬、解熱剤とか総合感冒薬などだと思います。
そして、中には抗生剤を処方する病院があるということで、この抗生剤、抗生物質が風邪に意味がないために問題になっているようです。
安易に抗生剤を処方する医者がいるということに合わせて、抗生剤の処方をお願いする患者の側にも問題があるとのこと。
風邪に関しては、ほとんどの場合は、ウイルスが原因で風邪にかかっています。
新型コロナウイルスは、ウイルスという名前がついているためにわかりやすいですが、一般的な風邪も新型ではない、普通のコロナウイルスによってかかっていることがほとんどのようです。
そして、抗生物質はウイルスには効果がないもので、抗生物質が効果があるのは細菌に対してです。
風邪などのウイルスに対して効果を発揮するのは、抗ウイルス剤であり抗生剤ではありません。
お医者さんの立場では、多くの方が抗生剤は風邪には効果がないということを理解されています。
そのため、最近では安易に抗生剤を処方されるということは減っているようですが、患者さんから強く抗生剤の処方を求められると、仕方なく処方されることが多いようです。
患者さんの中には、抗生剤で風邪が治ったという経験があるということで、強く抗生剤を求める方がいらっしゃるようなのですが、医学的に言うと、抗生剤がきいたから風邪が治ったのではなく、単純に自然に風邪が治っただけであり、おそらく抗生剤は効果を発揮していないそうです。
ですから、風邪をひいてしまった場合には、抗生剤はほぼ意味がないということを理解して、お医者さんと相談することが重要ですね。
ただ、中には細菌がもとで風邪になっている場合も、少ないながらあるようなのでそこはプロの医療従事者の意見を聞いてみるしかないです。
具体的には、マイコプラズマとかクラミジアと呼ばれる細菌などがもとで風邪になることがあり、それは全体の10~20%程度と言われています。
このような知識を私たちも持っていることで、効果的に風邪に対処できるというわけです。
風邪薬や抗生物質よりも効果が高い可能性があるもの
抗生物質、抗生剤の濫用が問題になっているために、それに代わるものがないかという研究がたくさんおこなわれているようです。
代わりになるものが見つかれば、抗生物質もここぞというときに使うだけでよくなるために、抗生剤に耐性をつけた耐性菌の発生が防げるということで、研究もかなり進んでいるようですよ。
その研究の中から、私たちが本当に手軽に利用することができるものが、報告されています。
それは、「はちみつ」です。
はちみつが風邪に効果があるというのは、英オックスフォード大学医学部の研究によって報告されています。
「BMJ Evidence-Based Medicine」に発表されているのですが、CNNなどでもこの研究の内容が取り上げられているようです。
この研究によると、市販の咳止めシロップや感冒薬および抗アレルギー薬、鎮痛薬などによる、いわゆる通常の治療を受けた成人や小児と、はちみつを摂取したグループとの比較を行っています。
その結果、蜂蜜を摂取した成人や小児の方が、咳の重症度や頻度が低かったという報告がなされているのです。
この研究を行った研究者はこのように結論を述べています。
今回の研究で対象とした試験のほとんどが、咳症状に対する蜂蜜の効果について検討したものだった。そのため、得られたエビデンスは、咳症状に対する蜂蜜の有効性を、強力に裏付けるものだといえる。
そして、さらに次のように述べています。
風邪をひいた人が細菌に二次感染した場合などには、抗菌薬が必要になることもあるが、基本的に、風邪の症状に抗菌薬を処方しても無意味だ。
風邪に関しては、いろんな薬が販売されていますし、病院でもいろんな薬が処方されますが、それらの効果よりもはちみつの方が効果が高いというこの研究には注目ですよね。
この研究では、咳に対しての効果が中心に調べられてるようですが、検証したデータの中には、のどの炎症にも効果を示しているものもあり、風邪全般に効果がある可能性があると報告しているようです。
はちみつの効果について
はちみつは、アンチエイジングや美容にもとても重要な効果がたくさんあるということで、多くの方が生活に取り入れているのではないでしょうか?
そして、風邪にも効果があるかもしれない、ということになれば、ますますはちみつへの注目が高まるというものですよね。
なぜ、はちみつが風邪に効果があるのか、という質問に対しては、まだ明確な答えが出ていないようなのですが、いくつかの仮説は立てられています。
まず、はちみつには抗酸化物質が含まれていることから、抗菌作用や抗炎症作用があることなどが、他の研究などで報告されています。
抗菌作用や抗炎症作用によって、風邪の諸症状を緩和するということは十分に考えられることなのだそうです。
また、はちみつには、ビタミンB群やビタミンCなども含まれていることから、風邪からの回復のために、身体の免疫機能に有効に働いている可能性もあるようです。
このような理由から、はちみつは比較的安く手に入りますし、副作用もないために、風邪の効果についてかなり注目されているようです。
どのように摂取するべきか?
そのはちみつを、どのように摂取すれば風邪に対する効果が高くなるのでしょうか?
摂取の方法については、この方法が良いという明確なものは明らかになっていないようです。
はちみつをスプーン1杯分をそのまま食べるべきか、あるいは紅茶に混ぜて飲むべきなのかなど、いろんな食べ方や飲み方がありますが、先ほどの研究では、はちみつは今のところ、自分の好きな食べ方や飲み方で摂取するのが良いかもしれない、という結論のようです。
私個人の考えでは、はちみつに含まれている栄養は熱に弱い物がありますので、すべてを効果的に摂取したいのであれば、スプーン一杯をそのまま食べるのが良いのではないかと思います。
また、レモンのはちみつ漬けは、さっぱりとしていて、風邪をひいていても食べやすいと思いますし、レモンの成分も摂ることができますから、良い方法なのではないでしょうか?
しかし、研究では紅茶などに入れてもよいということですので、そこは自分の好みでよいと思います。
まとめ
はちみつは、アンチエイジングや健康にとても効果が高いと言われていますが、風邪にも効果が高いというのは注目ですよね。
しかし、どのはちみつでもよいというわけではなく、効果が高いのは熱処理をされていない、いわゆる天然のはちみつです。
スーパーなどで売られているはちみつは、熱処理されていたり、何らかの加工がされている可能性がありますので、天然のはちみつかどうかを、成分などを確認する必要はありますね。
また、風邪をできるだけ早く治したいからといって、たくさんはちみつを食べるというのもよくありません。
やはり適量の摂取というのが大切です。
はちみつの適量は、一般的にはスプーン1杯を一日3回程度と言われています。
風邪をひいたときにも、これを守るのが良い方法だと思います。
昼間の強烈な眠気を避けたい。そのためには食事の内容が重要です!
睡眠は足りていますか?
睡眠をしっかりと摂るということが、アンチエイジングや美容にはとても重要なことは誰もが知っていることだと思います。
そして、健康を維持したり促進したりするためにも、睡眠はとても重要です。
睡眠の重要性については疑いようがない、ということは納得していただいていると思います。
忙しいから、睡眠時間を削って何とか時間を確保しようということは、逆効果になるのでやめた方が良いですよ。
ショートスリーパー、睡眠時間が短くても日中に全く眠気を感じない、活動的でいられるという人は、確かに存在するのですが、それは訓練ではなくて遺伝で決まっていることだということが、いろんな研究で明らかになっています。
ですから、訓練しても睡眠時間を削ることはほぼ不可能ということです。
まあ、30~1時間程度は削れるのかもしれませんので、試してみて日中に眠気を感じたり、集中力が途切れたりしないのであれば、それを続けるのもよいかもしれませんが。
ちなみに、私は睡眠時間が’7~8時間程度なのですが、たまに6時間ぐらいになると、本を読んでいると意識が全く別のところに行ってしまっているようで、全く読むことができません。
おそらく本を読んでいるうちに、無意識に寝てしまっているのだと思います。
マイクロスリープと呼ばれるもので、睡眠不足の場合は知らないうちに数秒間ほど寝てしまうことです。
私のように本を読んでいるときにおこる程度なら、それほど大事には至りませんが、運転中や危険な作業中に起こると大変なことになります。
また、そうでなくても睡眠が不足すれば仕事の効率は著しく低下することは、あなたも経験済みだと思います。
ですから、しっかりと睡眠を確保して、仕事などの作業効率をアップさせるというほうに、意識を向けたほうが結果的に時間の節約につながると思います。
昼間の眠気を何とかしたい
さて、昼間の眠気について考えてみたいと思います。
まず昼間の眠気について考える前に、しっかりと夜に睡眠がとれていることを前提として考えてください。
夜の睡眠時間が短ければ、昼間に眠気が襲ってくるのは当たり前です。
昼間の眠気は、睡眠不足からきていないか、ということを確認することがまず最初にすべきことです。
では、夜の睡眠がしっかりと取れているけれど、昼間の眠気に襲われるという場合はどうすればよいのでしょうか?
基本的にお昼を過ぎたころに、人は眠くなるということは自然なことだと言われています。
人体のリズムとして、昼間に眠気を感じるのは当然のことですので、一番効果的な方法は、仮眠をとるということです。
昼寝、パワーナップの効果については、こちらも参考にしてみてください。
眠気を感じている場合は、当然作業効率が落ちてしまうものですから、少し昼寝をして眠気を覚ましてしまった方が、その後の作業効率も高くなります。
時間としては、20分程度が良いと言われています。
それ以上寝てしまうと、夜の睡眠に影響が出てしまう可能性がありますし、深い眠りに入ってしまっている可能性が高く、寝覚めが良くないことがあります。
昼寝が苦手という方も、実際に寝てしまう必要はなく、目を閉時ているだけでも効果があると言われていますので、ぜひ試してみてください。
仮眠が取れない場合
仮眠をとるということが一番効果的ですが、その仮眠が取れない場合がありますよね。
仕事でどうしても仮眠が取れない、職場が仮眠を許す雰囲気ではない、張り込み中、などなど寝られない局面があるかもしれません。
その場合は、どのように対処すればよいのでしょうか?
昼間の眠気をできるだけ感じないようにするためには、食事の内容を考える必要があります。
それはなぜなのでしょうか?
昼間は誰でも眠くなるのだから、何を食べても同じだろう?
そんな声が聞こえてきそうな気がしますが、昼間の眠気は食事の内容によって左右される可能性があるということがある研究によって明らかになっているようです。
それはアメリカのペンシルベニア州立大学医学部の研究チームによって報告されたものなのですが、その研究は、肥満ではない健康な男女31人(18~65歳)を対象に実施されたものです。
この研究結果によると、年齢や性別、総カロリー摂取量、また総睡眠量とは関係なく、脂肪を多く摂ると日中の眠気が強くなることが報告されています。
反対に、炭水化物を多く摂取すると、眠気が弱くなったということも、同時に報告されています。
炭水化物って、たくさん食べると眠くなりそうなイメージがあるかもしれませんが、実はそうではないということが、この研究で明らかになっているようですね。
また、この研究ではタンパク質も、昼間の眠気との関連は見つからなかったという報告が出されています。
この研究結果から考えると、昼間の眠気を感じるわけにはいかない、という場合には油っこいラーメンや、脂肪たっぷりの肉料理などを食べてはいけないということですね。
果物や、うどんや蕎麦、またおにぎりのようなメニューが良いということになります。
タンパク質自体は、昼間の眠気を誘発しないようなので、肉料理がダメということではないのですが、一般的に肉を使った料理は脂肪分が多いメニューになりますよね。
ですから、昼間に眠気を感じないようにしたいときには、肉料理を避けるべきなのでしょう。
また、肉料理は食べるタイミングというものも大切です。
おにぎりとサラダ、ゆで卵のようなメニューなら、効果的にタンパク質も摂ることができますのでお勧めですね。
食事の内容をマネジメント
食事の内容で、自分のパフォーマンスを管理するという発想はあまりないかもしれません。
しかし、仕事ができる人、切れ者と呼ばれるような人は、自分のコンディションを最適にするために、意識的か無意識かはわかりませんが、食事の内容に変化を持たせているように感じます。
身の回りに仕事ができる人がいる場合は、その人の食事の内容に注目してみるのもよいのではないでしょうか?
私の感想ですが、仕事ができる人、頭が良い人でお昼にカツ丼やカレーライスなどを、大盛で食べている人はあまりいないと思います。
外資系のエリートと言われる人たちを見る機会があるのですが、お昼に関しては絶対にそれでは足りないのでは、というぐらいしか食べない人が多いです。
どうしてもお腹が減ったという場合には、果物などを食べる人が多くて、自分自身をそうやってコントロールしているのだな、いつも感心しますね。
逆に、仕事を何もしてないように見える人は、お昼に目いっぱい食べて、その内容も脂肪分がたくさんあるようなものを食べているような気がします。
また、体型や見た目の美しさも、食事の内容を意識して変化させている人は、そうでない人に比べて、どうでしょうか?
当然ですが、食事に気を付けている人の方が、体型もスラリとして、見た目も若々しいのではないでしょうか?
まとめ
食事の内容に変化をつけて、自分のパフォーマンスを最大にしようという発想はあまりないかもしれません。
しかし、昼間の眠気を感じることができない、というような場合に食事に変化をつけることで、それができるのであれば、これを利用しない手はないですよね。
時間がないからファーストフードで食べる、ということはいろんな意味で避けなければならないことです。
時間がないのであれば、眠気を避けるためにバナナやおにぎりを食べるということが正解のようですね。
肉だけダイエットは健康に良いの?肉に関する研究から考えてみた。
肉が健康に悪いデータは実はない?
肉類が健康に良くないということがよく言われますし、誰もがそれを知っているのではないかと思います。
肉類、牛肉や豚肉、鶏肉だけをたくさん食べれば、当然健康に良くない結果が出るわけですが、それが理由で肉類が健康に良くないというのは、少し乱暴な気がしますね。
ここでは、環境負荷などに関しては、ちょっと無視したところで話を進めたいと思います。
環境負荷について
食肉を作るためには、家畜に餌を与えたり水を与えたりする必要がありますし、呼吸によって二酸化炭素を吐き出すことから、環境破壊につながると言われています。
例えば、牛肉1kg食べるごとに、車で100km走るのと同じ量の温室効果ガス(温暖化の原因となるガス)が排出されるとの計算があります。
そして牛肉をたくさん消費するアメリカの場合を見てみると、飼料用の穀物を栽培するために、全米の農地の約半分が使用されていると言われています。
さらに7,600万kgの農薬と77億kgの窒素肥料、そして大量の水が消費されている状況ですので、環境への負荷は相当に大きいものです。
これら牛肉を生産するために必要な穀物などを、発展途上国などに分けることができれば、餓死する人達を救うことができるではないか、というのが肉食が良くないと言われる理由になることがあります。
温室効果ガスなどは、本当に二酸化炭素などが原因なのか、ということが実は科学者の間でも議論されている最中のようです。
科学的にはまだ確証はないというのが現状のようなのですが、マスコミの先導やお金を稼ぐことができるためか、すでに証明されたかのように活動されています。
温室効果ガスについては、疑問がある状況ということになりますが、それが事実だとすれば、確かに牛はたくさんの温室効果ガスを出します。
そして、穀物などを発展途上国に送ることができれば、飢えている方たちを救うことができるということは事実であるため、それを理由に肉を食べるのを減らす、ということは重要なことかもしれません。
そのため、環境負荷を理由に肉をたくさん食べるのは良くない、という議論には反論ができないでしょうね。
しかし、今回はこの環境への問題などは考慮しないで考えてみたいと思います。
つまり、健康に良いのか悪いのかということで考えてみたいということです。
データの読み方を都合よく解釈している
肉が健康に良くないと考えている場合、よく研究結果が示されているのですが、そのデータをよく見てみると、都合よく解釈されていることが多いです。
2014年に発表されたデータでは、食事の内容と病気の発生率、死亡率に関連があるのかどうかが報告されています。
これは数千人を一定期間にわたって追跡しているようで、かなり信頼できる内容になっているようです。
肉食をすべきではないと考える人がこの報告を見て、たんぱく質の摂取量が多いことが、あらゆる病気による死亡率の大幅な上昇、なかでもガンや糖尿病による死亡率の大幅な上昇と関連することが見いだされたという引用をしているようです。
しかし、この研究で示された内容は、肉食が身体に悪いという内容とは全く違ったものです。
全体としては、50歳以上のすべての人を考慮すると、たんぱく質の摂取量と、あらゆる原因による死亡、心血管疾患による死亡、がんによる死亡のそれぞれに関連がないことが見いだされた、という報告になっています。
このデータからどうして、肉が身体によくないという結論を導き出したのでしょうか?
それは、肉類が健康に悪いという結果は、50~65歳までの人に限って見ることができたデータです。
その年齢層では、たんぱく質の摂取量が多いことと、死亡リスク、特にガンや糖尿病による死亡リスクとの間に関連がありました。
しかし、65歳以上の人に対してはデータは逆のことを示しています。
たんぱく質の摂取量が多いことは、あらゆる原因による死亡率、またがんによる死亡率の低下に関連がありました。
その結果として、この研究の研究者たちはこのように結論づけたそうです。
これらの結果から、中年期にたんぱく質の摂取量が少なく、その後の高齢期にたんぱく質の摂取量が中程度かそれ以上だと、健康寿命や寿命が最大限に延びる可能性が示唆される。
つまり、肉食が身体によくないと結論付けるデータは、ごく一部の年齢層のデータだけを抜きだして、都合よく解釈されている可能性が高いということになります。
このデータを忠実に健康に反映させるのであれば、50~65歳までは肉食はやや控え、65歳以上からは食べる肉の量を増やすように提言されなければならないはずです。
しかし、肉食が悪であるかのように主張する場合、そのような事実はあまり明かされることなく、健康に良くないという部分だけを強調して発表することが多いです。
また、相対リスク、絶対リスクなどの問題もありますので、肉食が健康に良くないという研究結果は、まだ出ていないというのが現状である、というのが正確に報道されるべきものです。
じゃあ肉は身体によい?
では、肉をたくさん食べれば食べるほど健康に良くなるのか、というとそういうデータもまたないのが事実です。
赤身肉、脂肪の少ない肉を食べることはむしろ健康に良い、という研究報告があるために、肉は健康に良い物だという人もいますよね。
しかし、赤身肉が健康に良いというデータを報告している研究もあれば、まったく逆の結果を報告している研究もあるのが事実です。
ですから、肉食が健康に悪いというデータが乏しいために、肉食が健康に良いからどんどん食べろ、という結果には当然ならないわけです。
肉をたくさん食べると体重が減る?
肉が健康に悪いという結果はデータとしては乏しいのですが、確実にわかっていると思われる結果はあります。
肉をたくさん、特に肉だけを食べていると健康に悪影響を与えるということです。
様々な研究報告があるのですが、必須アミノ酸であるメチオニンの中間代謝物であるホモシステインの悪影響には注目する必要があります。
それらの結果を考えると、肉だけダイエットと呼ばれるようなダイエットは、確かに体重が落ちるのですが、健康への悪影響については、好意的に見てもそれは研究段階のようです。
悪影響の方が大きいのではないか、と私個人としては考えています。
肉だけダイエットも実は、炭水化物を抜くダイエットと同じように、肉や野菜をたくさん食べて炭水化物を減らすということが基本になるのですが、このダイエットをやってみようと考える方の多くは、やはり肉好きの方が多いです。
なぜなら、肉好きにとってはこのダイエットは楽勝のダイエットですからね。
このような場合は、食べるべき野菜の量は不足して肉だけを食べている状況になっている場合がほとんどです。
テレビなどでも肉類だけを食べて痩せた、ダイエットに成功したということが紹介されますが、見た目があまり変わっていないように感じることが多いです。
個人的な意見ですが、身体についた脂肪を燃やすためには、やはりエネルギーが必要になりますが、炭水化物も重要なエネルギー源です。
その脂肪を燃やすために必要な炭水化物が不足していると、肉だけを食べて痩せたとしても脂肪が効率的に減っていないことから、見た目にあまり変わらない、というような状況になるのではないでしょうか。
アンチエイジングや美容、健康促進を心がけている場合は、見た目の美しさがとても重要になりますよね。
肌に張りがあって、活動的で若々しい、そんな理想的な状況を望んでいるはず。
そこを目標とするのであれば、肉だけダイエットは選択肢から外れそうですね。
まとめ
体重を落としたい、ダイエットをしたいという場合、短期間で一気に体重を落としたいというのであれば、肉だけダイエットをやってみるのも一つの選択肢です。
しかし、長期にそれを続けることは、健康への悪影響が心配と考えざるを得ませんね。
肉は適量食べることで、健康への被害がなく、むしろ健康に良い可能性があるというのが研究によって報告されているのが現状ですから、食べ過ぎないようにすることが大切です。
ところが、どんな肉でも肉好きにはとてもおいしいものですから、食べ過ぎないようにするということが一番難しいことではないでしょうか?
たんぱく質の適量は、肉、卵、豆腐などすべてを含めて、手のひらに乗る程度の量と言われています。
厚みも手のひらの厚み程度と言われていますので、意外と少ないので、そこは注意が必要ですね。
適量がどれほどのものなのか、自分の手を見ながら考えれば、基準があるためわかりやすいのではないでしょうか。